そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

かちん
 
香ばしく焼いた餅が二つばかり入った種物。香ばしくて熱いつゆと合う。大坂の麺類処の張札(値札)では、うどんもそばも共に16文、あんかけ18文、かちん24文、おだ巻きむし38文などとあるので、おそらく江戸時代後期に登場したのだろう。「カチン」は江戸時代の女房言葉で「餅」のこと。「力うどん」「力そば」。大阪のお蕎麦処「道頓堀 今井本店」の「かちん」には香ばしく焼いた餅が入るかけうどんに細く切った青ネギ以外は入れていなかった。「かちんそば」もある。*「力うどん」の項参照
 
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