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うどんや風一夜薬 |
大阪のうどん屋に入るとどの店にもこの「風邪薬」が置かれていた時代があって、「熱々のうどんを食べてこれを飲めば風邪が一夜で治る薬」というので、大店の丁稚どんが風邪をひくとこの薬を飲む口実で日頃食べられない熱々のうどんを食べられるので喜んだというほどの評判であった。この薬は、「あたたかいうどんを食べ体を温め一夜サッと寝ることが養生の基本」だと考えた大阪の末広勝風堂が「うどんや風一夜薬」を作って明治9年に売り出したのが始まりで大当たりしたという。はじめ、うどんが一杯二銭でこの風薬一服二銭であったという。さらに、その後、関東では「そば屋の風薬」「そばや風一夜薬」といって売り出された。 |
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