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大阪のそば屋
 
大阪のそば屋のなかで、古い町場のそば屋や老舗の店に共通点がある。「熱盛りそば」が品書きにある店と、そば屋の定番メニュー「南蛮」の呼び方である。「熱盛りそば」は、たいてい「せいろ」と称していて普通盛りを「一斤(いっきん)」、大盛りだと「一斤半とかイチハン」とか「二斤」となっていて常連客には根強い人気がある。この中でも熱盛りを扱う店の最右翼となると、やはり、元禄8年(1695)創業という堺市宿院の「ちく満」で、ふた付きの白木のせいろに湯通しされた温かいそばが盛ってあって、生卵を溶いた中に熱々の蕎麦つゆを注ぎ入れた椀につけて食べる。
もうひとつは、そば屋の定番メニューの鴨南蛮・鳥南蛮・カレー南蛮などで、どういう訳かこの「南蛮」の読み方には東西の違いがあって、東では鴨なんばん・カレーなんばんなど「なんばん」、西の上方では鴨なんば・カレーなんばと言って「なんば」である。京都も老舗のそば屋が多く、「熱盛りそば」が品書きにあり、「南蛮」の呼び方も「なんば」である。
 
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