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おくてそば (おくて蕎麦)
「わせそば(早生そば)」と「おくてそば(晩生そば・奥手そば)」。江戸時代に書かれた産物記録の「穀物」のなかに、その地域で栽培されている「蕎麦」の品種が書かれていることが多い。そして地域の栽培や食習慣に適した複数のソバの品種が記録されている。例えば、隠岐国では「わせそば」と「おくてそば」がある。また羽州庄内領(出羽国庄内)では「大つぶそば」「小つぶそば」「もちそば」とともに「をくそば」とある。このことからも古い時代から早生の品種と晩生の品種を組み合わせることによって収穫期を変えるなどの工夫をされていたことがわかる。現在では、ソバの分類は夏型(春播き型)と秋型(夏播き型)の品種に大別され、さらに夏型・秋型それぞれに近い中型の品種があるが、まさしく「早生(わせ)そば」、「晩生(おくて)そば」と、「中生(なかて)そば」である。
*「わせそば」の項も同じ
 
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