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女重宝記 |
元禄5年(1692)初版刊。武家や上流町人の婦女を対象にした教養書で、内題は「新板増補女調法記」。この中に、婦人が麺類の食べる際の心得を書いている。当時は、饂飩の食べ方は素麺の食べ方と同じであったことと、そば切りは一般に(男性は)、椀に入れたそばに汁をかけて食べるのが流行りだしたが、婦人たちの食べ方としては良くない。薬味についても入れるのは良くない。と書いている。この頃(貞享から元禄1684〜)の時代背景をみると、そば切りでは、立ったまま食べられる「ぶっかけそば」が出現して下賤な食べ方と評されている。 |
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