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おしな湯 |
そば湯のこと。「信濃風」とかの意。元々は単なる茹で汁で、あまり上等の扱いではなかったところから、軽くあしらうとともに蔑視の意味も込めて「信濃風」とか「おしな湯」と言ったとする解釈が一般的。江戸では、そばは消化が悪く足の速い(傷みやすい)食べ物でそばの後には麺毒を消すために豆腐の味噌煮を吸物として出していた。信濃のそば湯を飲む習慣が、毒消しの目的と共に安直であったのと、そば湯をお茶代わりに出すことによってそばつゆにそば湯を足して飲むこともでき急速に普及していったのであろう。 |
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