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出雲 蕎麦切の初見

   江戸参府之節日記
 
島根県立古代出雲歴史博物館が2015年10月に「出雲そば」最古の記事発見と発表した。説明文を引用すると、「佐草自清の日記で、寛文6年(1666)3月27日、出雲大社の造営工事が進むなか、佐草は、松江において、松江藩寺社奉行・岡田半右衛門の役宅で、本殿の柱立の儀式の費用ほかについて協議。日が暮れたところで蕎麦切の振る舞いがあった。」と記している。

佐草家は出雲大社上官(じょうがん)の家柄を、千家(せんげ)67代の子の自清が養子として継いだ由緒ある名家である。寺社奉行が大社一行との協議に丁寧にのぞみ「蕎麦切」までも振舞ったという記録であろう。 そば切りの初出記録を地域としてみると、信濃・木曽(常勝寺)が天正2年(1574)、その後、江戸(慈性日記)、奈良(松屋会記)、京都(資勝卿記)であり、出雲はこれらに次ぐ第五番目である。 古文書の蕎麦振舞の部分「今日ハ、御柱立談合ニて日暮、蕎麦切振舞、五郎佐殿佐左居られ申し候」
 
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