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出雲国産物帳 出雲国産物名疏 |
松江藩が元文元年(1736)に編纂した出雲国産物帳に、蕎麦の品種についての記述がある。 「蕎麦 イラタカ大ソハ共申候 小ソハシナソハ共申候 カドソハ 餅ソハ 米ソハ シナノ ハナタカ」 とあり7種が記録されていて、蕎麦はイラタカともいう大粒と小粒蕎麦ではシナソハというのが主たる品種だったことがわかる。他に、カドソバ以下5種が挙げられていてシナノのみ信濃(由来種)と推測される以外は正確には判じがたい。 別に、隠岐国産物帳のなかには隠岐国の蕎麦として「わせ(早生)そば おくてそば」とのみ書かれてあり、現在の品種からいうところの夏型、秋型のように播種期をずらしていたと解せられる。 |
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