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一本うどん |
村瀬忠太郎著「蕎麦通」には「一本うどん」というめずらしいうどんを書いている。「昔、深川浄心寺の前のヤホキといううどん屋は一本うどんだけを売っていて、これが暖簾名となったほど有名であった。太さは親指ぐらいあって丼の中に白蛇がとぐろを巻いているように入れてある。」と。 池波正太郎はそば贔屓で、鬼平犯科帳にはそば屋ばかりが登場する。その中でめずらしくうどん屋を登場させているのが「一本饂飩の豊島屋」で「親指ほどの太さの一本うどんがとぐろを巻いて盛られたやつを、柚子や擂胡麻、葱などの薬味をあしらった濃目の汁で食べる・・・」とある。 |
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