そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

板屋一助    稚狭考
 
小浜の町民学者・板屋(津田)一助が著した「稚狭考」明和4年(1767)に「大根の汁にて麺を喰うを丹後、但馬、丹波にて若狭汁といへり」とある。さらに、大根について「西津は淡し、勢井は辛し、熊川は煮て宜しからず、青井は辛くて甘く煮て殊によろし、比三村の大こん麪に用ひてよし。」など、大根を麺に使ってきたことがわかる。信濃・高遠の大根汁に味噌を加えてそばつゆとする「そばの辛味汁」や「会津の高遠そば」さらに越前のそばの食べ方など、すべて大根の絞り汁という古い時期の共通性が窺える。
 
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