7:ネルス郊外の野戦
フォルケル達はネルスの街でここ数日目の回るような忙しさだった。まずは民兵の中から残るものと帰すものとを割り振る。さらにネルスの街の北側の制圧。着々とカシューラ南部の山岳地帯を進軍しているファナ達との連絡。補給物資の確保等々。
さらにフォルケル、ことエラード王国第三王子アリオーンは毎日のように首都エラードから届けられる報告書を読むとi
うことが待っている。摂政として叔父のリチャードがついてはいるが彼もまた政治には疎く、従軍しているキリスト教の司祭ラーカスや、二年ぶりに近衛隊長の任に返り咲いたファーン等と共に頭をひねっていた。
帝国から派遣されているシャルロット将軍の力を借りようればすこしは楽なのだろうがそれではエラード主権が危ぶまれるのでさすがにできない。それに彼女も一応ファルナの総督だが、あくまでファルナは自治都市なので彼女が都市の政治に口出しすることはほとんどなかった。
結果的にシャルロットが軍のほとんどの職務を受け持ち、シェイドの部隊が物資の確認や偵察などの雑務を行っている。

そうこうして数日が過ぎたとき、ダンガ帝国側からの使節が到来する。その使者が持っていた手紙には大方の予想通り降伏勧告と従わぬ場合は無条件に攻撃するという内容が書かれており、おまけに帝国の主力の騎馬、歩兵部隊が待ちかまえている。
「・・・・で、丘の上に魔術師部隊を配置し、その麓に民兵を中心とした私の部隊が布陣する。その正面はシャルロット将軍の部隊が盾になってもらい、右翼の叔父上の部隊は巧妙に後退。左翼はレジスタンスの歩兵部隊に守ってもらい、敵が右翼に殺到した時を見計らって森から伏兵部隊が奇襲をかける」
フォルケルが作戦の概要を伝えている。
「見破られませんかね。どう考えても騎兵を森の近くに配置するなんて普通じゃありませんよ」
「なら私の部隊が右翼を守ろう。リチャード殿の部隊は私と変わって正面を守ってもらう。ファナの部隊が敵をに突撃を開始したのと同時に前進すれば、敵の反撃を防ぐことも可能だ。ただ問題はアラディーの騎馬隊がちゃんと後退するかだな」
「私はちゃんと命令しているけれど彼らは彼らの意地と名誉と恨みがあるから、それに戦いの狂気が加わればどうなるかわからないわ」
「今更議論しても遅い、実際数は勝っているのだから勝ちはするだろう」
「それじゃダメですよ。犠牲が云々よりも次には難攻不落のベム砦があるんですから。あそこを攻めるのには多くの犠牲がでるでしょう。下手をすれば一ヶ月以上落とすのにかかるかもしれないんですよ」
「それこそ今話し合う問題ではありませんね。その手助けをするために我々教会の神聖魔法部隊が手伝っているのです。何とかなりますよ」
ラーカスが胸を張る。
「そうだな、敵がネルスに詰め寄る前にこちらの布陣を整えなければ」
「じゃあこれでいいですね」
机を囲んでいた全員が頷く。
「では解散」
リチャードの言葉で全員席を立ち各々の部隊の陣容を整えるべく部屋をでていく。後に残ったのはアリオーン、シャルロット、ファナ、ギルバートそしてリチャードだ。
「実際この戦いはどうかな。北の帝国の意見を効かせてもらいたいな」
最初に口を開いたのはリチャードだ。
「実際勝ちはしますよ、あなたが言ったとおり。問題はアラディーの騎馬隊が突っ込みすぎた場合歩兵の私の部隊は彼らに追いつけません。そこが問題ですが・・・・まあ対処法は考えてあります」
「それは頼もしい限りだ。アリオーン、お前はくれぐれも速まったまねはするなよ。ただ立って命令すればいいのだ。間違っても自分からは突っ込むな。フォーブスが我々に加わっていない以上お前の存在はエラード王に等しいのだからな」
「はい、よく肝に銘じておきますよ」
アリオーンは素直に答える。今彼が使っているのは王家に伝わっている魔力を帯びた剣だ。剣の威力だけでなく魔法の威力も上がるという優れものだ。
アリオーンは剣に目をやりながらふと考える。今まで魔力を帯びた武器はあまり見かけてはいない。ギルバートやシャルロットはそれぞれの国の高級士官なのだから普通は魔法の武器の一つや二つ持っているはずだ。最もギルバートが使うような魔法の武器はそうそうないので持っていないかもしれないが。別に魔法の武器が手に入らないわけではないだろう。
古代は今よりも魔法が発展していたようで、遺跡には今では考えられないような強力な魔法の武器や使い方のわからないマジックアイテムも出土する。バーミアン大陸南部にはそうした遺跡は少ないが皆無と言うわけではないし、他の大陸ではかなりの遺跡があるらしい。
それに一部では武器や防具に魔法を付ける技術を持った魔術師達もいるらしい。ファナ王女の双剣は彼女に合わせて父親が大枚をはたいてつくらせたものだと聞いている。そう、大金を積めば魔法の武器は買えるのだ。なのに大商人とまで呼ばれるヴォルストも持っていなかった。
「何を考えている、アリオーン」
「いや、ギルやシャルロット将軍、それにヴォルストは魔法の武器をなんで使わないのかと」
「俺に合う武器がないんだ。一応短剣なら二本持っているけどな」
ギルバートが憮然として答える。
「私は別に必要ないからよ。だいたい魔法の武器って言うのは作者の癖が染み着くから魔法を使うときに相性が悪かったりすることがあるのよ。一応自前の魔法の武器を持ってはいるけど、それはそれでわけありであんまり使えないのよ。これを使った人がひどい頑固で武器に制約をかけたのよね。ヴォルストはただ主義の問題ね、あいつは魔法の武器を使うくらいなら自分で一時的に付加して戦うから。曰く、本気で戦ったら自分に合う武器はどんなものでもぶっ壊す自信があるから、だって。事実あいつが知り合いに造らせた武器はものの見事に折れたわよ。十秒と持たずに」
「ふーん人それぞれいろんな理由があるんですね。じゃあ我々も配置につきましょうか」
そういうと彼らもまた席を立ってゆく。


「・・・やあっ」
少女の気合いと共に一本の大木が燃え上がる。
「たいしたもんだ。やっぱり血筋かな。魔族と混血のライヴァスでさえこいつでは遠話を行うのが精一杯なのに」
「そうかもしれませんね、でもあなたのはもう少し芸ができるでしょう」
「俺のは所詮伝令代わりに過ぎないさ」
「でもまだまだ遠く及ばないんでしょうね」
「そりゃそうだ」
「で、何しに来たんですか」
「ん、近況報告とお前さんを迎えに来たのさ。そろそろネルス辺りでこの戦い最大の野戦が展開される頃だろう」
「随分と中途半端な時期に迎えに来たのですね。ベム砦に合わせるならもう少し遅くても大丈夫でしょう」
「その前に一つよるところがあるからな。そうそうつかぬ事を聞くがベム砦に二人、転移させられるか」
「当然です。できなかったらどうするつもりだったんですか」
「俺がやるさ。エラードでは一回力をあいつ等に見せたしな」
「で、どこへ行くんですか。私が転移できない場所なんでしょう」
「ああ、俺の薬草学の先生で職業はマッドサイエンティストだ」
「マッドサイエンティスト?」
「錬金術士さ。最も意味のない実験ばかりしているがね」
「錬金術士って、あの鉄を金に換えるって言う。どうせ無理なんでしょ、そういうのは」
「さあ、あの人にその質問をするといつもはぐらかされる。案外できるかもしれないよ。何しろ生命の神秘に近づきすぎて自分の知識を封印するくらいの人だからね」
「??」
「あの人の知識がおそらくベム砦で必要になるんだ。行こうかユリア、いや、レイチェルか」
「はい、シェイド将軍、もといヴォルストさん」
二人は港に停泊している高速艇に向かって歩き出す。


「戦況はどうなっている」
レナードはアランディーの森林にできた借りごしらえの港町で休息をとっている。
「はっ、我が軍は敵のレンジャー部隊と交戦を開始したとの報告があります」
「そうか、魔物の部隊が出撃したとの報告は?」
「多少の魔物との交戦報告はありますが、組織だった動きをしているという報告はありません。やはりダンガ帝国が悪魔と手を結んだのは考えすぎだと」
「・・・・」
「すみませんですぎたことを」
「気にするな、ちょっと考え事していただけだ。そういえば南のほうはどうなっている」
「ダンガ帝国のが南に兵力を重点的に集めているのは間違いありません。ですがそれでも野戦では勝つことはできないでしょう。問題はベム砦ですね。あそこに兵を集めた場合アリオーン王子は苦戦なさることでしょう」
「その為に右腕の将軍を付けたのだよ。ご苦労だったな下がって休め」
「はっ」
兵士は天幕から下がっていく。
「なかなか板についてきたじゃないか」
今まで黙っていたロキが茶化す。
「止めて下さい。我々は単なる成り上がりものです。この後適当な処置を施せば消えるつもりです」
「そのときこそ儂は再び孫に会えるということか」
「皇帝としてまつられるくらいなら、畑仕事をしているほうが楽ですから」
「あんまり他のものには聞かれんようにな」
「重々承知しています」
レナード率いる北バーミアン帝国軍は南部の合同軍よりもはやく旧ダンガ国内に入れそうだ。


ネルスを越えた平原では今まさに戦いの火蓋が切って落とされようとしている。
ダンガ帝国軍の主力はその日の朝早くに地平線上に姿を現し、昼前には戦が始まった。
全く動こうとしない南部の連合軍に向かって業を煮やした帝国軍が部隊を前進させる。
ダンガ帝国の士官にしてみればおそらく弓の射程距離ぎりぎりにいたつもりだったのだろう。が、急に連合軍の民兵部隊がいしゆみを構えて前進。そして上空へ向けて発射したのだ。その勢いはすさまじく油断していた帝国軍はにわかに浮き足立つ。何とか事態を収拾したときには民兵部隊はいしゆみを捨て、今度は普通の弓を構えている。第二撃を恐れた帝国軍は歩兵を前に出し、こちらも弓で対抗する。が丘の上に配置されている魔導師部隊の援護でほとんどの矢はそれる。
角笛の音と共にダンガ帝国の騎馬部隊が突撃を開始する。その後ろからは接近専用の装備に切り換えた歩兵が続く。その騎馬部隊にめがけていくつかの火球が飛んでゆくが、帝国の魔術師の手によって次々と消滅する。
騎馬部隊が距離の半ばを過ぎた頃、連合軍の弓が連射されるが、やはり魔法の影響で簡単には当たらない。そして連合軍の民兵が退き、その間から騎馬部隊が突撃する。
連合軍の騎馬隊は丘の上に控えていたため助走が少なくても十分なスピードがでる。最初の衝撃は両者ともに痛み分けのような状態だったが、連合軍側はすぐに歩兵の援護がつく。さらに素早く動いた左翼部隊が一気に敵の右翼を包み込む。
自然に敵の攻撃は連合軍の右翼へと集中する。そして騎馬隊の幾度かの突撃と歩兵部隊の増援で北バーミアン帝国の槍部隊が後退する。
この隙を逃すまいと敵の指揮官は一点突破を図ろうとする。
そのとき後方の部隊に矢の嵐が浴びせかける。正面の攻撃にばかり気を取られていた敵はその矢をそらすことができない。さらに歓声を上げながら一点突破を図ろうとして細長くなった部隊の側面をアラディーの騎馬戦士が分断する。
それに合わせるようにして右翼の槍兵部隊が盾と槍を構えて突撃する。
ここでファナの不安は当たる。突撃した騎馬戦士のうちの半分が後退せずに敵陣深くに切り込みすぎたのだ。たちまちその一団は囲まれる。突撃力を失えば騎兵の攻撃力は半減する。槍兵部隊の先頭に立つシャルロットは襲ってくる敵を魔法で槍で次々に倒しながらため息をつく。
敵に囲まれた騎馬戦士達はそれでも突撃を止めようとはしない。そんな彼らの頭上にいくつもの火球が発生する。北ダンガ帝国の魔導師達はそれを必死で止めようとするが一つ消せば今度は二つできるといった具合で数はどんどん増えていく。そして騎馬戦士達の周りを取り囲んだダンガ帝国の兵士達に次々に襲いかかっていく。
あっという間に彼らの周りは綺麗になった。これにはさすがの騎馬戦士も、そして敵も味方も呆然としている。やがてお互いに気を取り直して再び戦いが始まるが、この一撃でダンガ帝国軍の士気は一気に落ちた。

「やるものですねえ」
丘の上で魔術師団を率いているラーカスがのんびりと答える。彼らはすでにかなりの魔力を使っているのと戦いが乱戦になりつつあることで今は防御の魔法を使う準備をしている。
「今の、彼女が一人でやったのか」
丘の上で戦況を見守っているアリオーンがつぶやく。彼女とはヘルのことだ、が、今はここにはいない。どこか人のいないところで魔法を使っているはずだ。これには理由があったのだがアリオーン達はまだ気づいていない。
「いやあ、私の魔力を振り絞ってもあれは無理ですね。彼女はキリスト教の司教に並ぶくらいの力の持ち主ですよ」
「私なんか及びもしないわね」
これは魔術師団に協力していたロウィーナだ。
「さすがは銀狼フェンリルの娘、といったところかな」
「彼女、あのフェンリルの娘なんですか」
「そうらしいですよ」
「私達だって王家の血筋を引いてるんだから自信を持たないといけないなあ」
ゆったり構えている三人の前ではすでに勝負は決していた。敵兵が次々と降伏をはじめている。
「さて、ではあなたにも御出陣願いましょうか」
「今になってからする必要があるのか」
「敵にトドメの一撃を食らわす必要があるでしょう。あなたが行けば敵軍は総崩れですよ」
「アリオーン兄さん、がんばってね」
「わかったよ」
アリオーンは文句を言いながら、兜を付け周りを護衛していた数十騎の騎兵と共に丘を駆け下りてゆく。

その夜は飲んで歌えやの大騒ぎとなった。ダンガ帝国軍の主力を完膚無きまでに叩き潰したのだからそれも当然だろう。シャルロット将軍が遠話をした結果では北バーミアン帝国のレナード皇帝の部隊も順調に南下を続けているという。
野営地では論功行賞の後、無礼講の宴が始まっている。

「随分と浮かない顔ね。どうしたの、ヘル。まさかヴォルストのことが気になっているの」
「だって一言もなしに出て行くんですよお。それにもうすぐ一ヶ月経つのにまだ帰ってこないし」
「どうだった、英雄にまつられた気分は」
ヘルは論功行賞で今回の英雄ということで勲章をもらっている。
「・・・あんまりいいもんじゃありませんね。人を殺した代価としてほめられるというのは」
「それがわかってきたのなら立派だよ。だから私達はウェポンを封印するし、ロキさん達は力をセーブする」
「迫害されるから?」
「そう、人というのは勝手な生き物よ。自分の都合で勝手に無抵抗の人間を殺す。そして報復。無駄な血が流れてゆく」
「随分と深刻なことを話しているんですね」
「アリオーン王子・・・」
「今はフォルケルでお願いしますよ。シャナさん。でも私達は戦いを終わらせるために戦う。ちがいますか」
「違うな。私に・・いや我々にとってこの戦いの最初の意味は報復だったのだよ。あなた達に対するね。いまは・・・・裏切り者に罰を・・・そして失われたものを取り戻すための戦いだ」
おそらく裏切り者とはゼフィールのことだろう。が、
「失われたもの?」
「そう、私がここまで来るのに失った大切なもの達だ」
フォルケルはこの「もの」を「者」と考えた。この戦いで戦死した人たちのことを考えていたのだろうとおもった。
「湿った話はおしまいにしない」
横から食べ物の皿を両手に抱えたファナが話しかけてくる。隣のギルバートはコップと飲み物を抱えている。
「とりあえずみんなで乾杯しましょう」
そういってファナはみんなにコップを配る。
「ヘルちゃん、今日はどうもありがとう。うちのお馬鹿さん達を助けてくれて」
そういいながらファナがヘルのコップに葡萄酒を入れる。
「い、いえ別に。あ、お酒は結構です」
「いいの、いいの一杯くらい。シャナだって今日は飲むでしょう」
「少しだけだよ」
「ギルも飲むのか」
「私は遠慮させてもらいますよ、アリオーン殿下」
「そんなに堅苦しくなるなよ」
「言ってみただけさ。俺にはアラディー産の地酒のほうが合っている」
そう言ってギルバートは懐から陶器の瓶を取り出す。
ささやかな宴会が始まった。

次の日連合軍は二日酔いの馬鹿共を無視して前進を続け、一週間後にはカシューラの首都カシューラを占拠する。ここまで来るとほとんどの場所で敵がベム砦へと撤退しておりカシューラでもほとんど抵抗らしい抵抗は行われなかった。
ここに来て連合軍の面々は南ダンガ帝国最大の要衝ベム砦の攻略の策を練りはじめる。
「かつて我々がほんの数刻の戦いでベム砦を落とすことに成功したのは敵の予想していなかった背後からの奇襲が成功したからだ」
軍議はシャルロット将軍の話から始まっている。かつて彼女にはシェイドと共に一瞬でベム砦を落とした経験がある。
「そして敵の主力が砦にいなかったからでもある。だが今回、我々は正面から敵に挑もうとしている。そこで・・」
シャルロットの作戦が提示されはじめる。それは海軍によって一部の兵を北側に渡し、そして背後から奇襲をかけるというものだ。だがこの場合南と北の二つに別れている砦の南を瞬時に制圧してきたが話を挟み撃ちにしないといけない。その為事前に投石機などの攻城兵器で南側の砦を壊すことが提案される。そしてやはり海軍が北と南をつなぐ橋へと接近しそこから兵を降ろすというのだ。
その後様々な意見が飛び交い、アラディーの騎馬部隊はあくまでも馬に乗って戦おうと主張するなど様々な問題が生じたが、何とかそれを収集して軍議は終わり翌日早速ベム砦へ向けて出発する。
そして砦からの投石機が届くぎりぎりの位置で野営を開始する。ここで裏側からの突撃班と正面の部隊、さらに海上からの上陸部隊の三つにわけることになるがこれがもめた。アリオーン王子とファナ王女が裏側の突撃部隊にまわると言い出したのだ。自分の立場の考えを変えない二人の主張をがんばってリチャードが説得して、とりあえず二人は自分の立場をわきまえて正面の部隊にいることを納得したがおそらく先頭に立って進もうとするだろう。
シャルロットとギルバート、それにリチャードも正面の部隊に配置される。そして背後への奇襲はレジスタンス部隊をラーカス、ファーン、ロックスリーが率い、北側からの帝国の奇襲に備えてアラディーの騎馬部隊が後方を守る。シェイドの部隊が中心となって海上からの上陸部隊が編成される。そこにはヘルも参加する。

帝国の難攻不落のベム砦の戦いが始まろうとしていた。
(こないだもこんな感じで終わらなかったか)

 

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