患者さんの絆をつなぐページ

これからも一歩ずつ飛べないニワトリ

私が松本先生と出会ったのは14歳の頃で、考えてみるとかれこれ20年余りのお付き合いになります。当時私は、いわゆる不登校をしていてその相談で先生との付き合いが始まりました。その頃の私は今にして思えばかなり考えが偏った固い頭をしていた気がします。その思考を長い長い時間をかけ、先生にほぐしてもらいました。昔に比べれば性格がかなり明るくなって、今では日常生活で冗談も言えるにこやかな頭になりました。

実を言うと20年経った今でも社会に出て働くことが怖くて出来ない状態にあるのですが、これも歳を重ねるごとにだんだん恐怖感が薄らいできた気がします。といいますか、年齢も年齢なのであまり余裕がなくなってきたとも言えるのですが。

その間にはいろんなことがありました。求人雑誌を見てぶるぶる震えたり、極度に気持ちが落ちて、つい薬のお世話になったり。そのいろんな辛いときに常に松本先生がそばにいてくれたので乗り越えることが出来ました。先生との出会いは私にとって本当に幸運でした。辛いとき、辛くなりそうなときに頼れる人がいるというのはありがたいものです。でもあまり先生に頼ってばかりでもいけないので、ちゃんと自立できるように少しずつ歩いていきたいと思います。

自分がちゃんと社会に出て働くことが出来るようになるのか、将来が見えず不安になることもありますが、いつかその日が来ることを信じています。それまでまだまだ先生にはお世話になりますよ。いつか恩返しが出来るように一歩一歩です。

(2007.12.18)

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