精神科医の独り言

雑談できる診察室に

新年明けの第一週は、通常暇な小生医院もさすが忙しかったです。一人5分〜10分診療になってしまいました。患者さんに謝りながらの一週間でした。

そうなると、患者さんから何も見えてきません。聴けてないんですね。こちらだけのペースで、診ることを流してるんです。一週目の患者さん、すみませんでした。来週からゆっくりしたペースにもどりますから。

そんな週に限って、初診の方が入るんです。聞いてるけれど聴けてない。こちらからの一方的な当てはめだけの聞き方になるんです。

毎日の診察で、たくさんの患者さんを診てはいけないと思ってます。ゆっくり雑談もしながら、あれやこれや話せないと駄目ですね。次々流す診療では、何か不全感だけが残ります。満足感なんていらないけど・・・。

診察前から「今日はあまり時間が取れないから」と患者さんに話して診察するのは心苦しい。患者さんに気を遣わせてしまった一週間でした。それでも患者さんは何も言われない。「大変ですね」と言わせてしまっては駄目ですね。私がしんどい時に、患者さんはそれを見抜いているんですよね。そういう意味で、患者さんの方が診断能力が高いんですよ。

「来週から、もうちょっと、ましな診療ができるかな?」私について来てくれる患者さんたちに謝謝! 診察に来られた時ぐらい、楽しい時間に!

(2008.01.14)

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