初秋南東北点描
初秋南東北点描 27
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大内宿

景色に感動しつついろいろな設定で写真を撮る。

そこの場に感動すれば、「さまざまな設定で写真を撮る」というのが現代的な感動の様式なのである。これはフィルム写真の時代には庶民には許されなかった行動様式である。デジカメであるからこそ似たような無駄な写真を何枚も何枚も撮ることができるのである。とは言え、電池とメモリを消耗するので、撮るのに気持ちだけはいい加減というわけには行かない。

「さまざまな設定」を一巡してしまえば、早朝・夕暮れでもないので、さすがに似たような写真ばかりになって手詰まりになってしまう。これが「堪能した」サインである。景色に注意しながらもといた場所にゆっくり降りていく。

景観に対する欲望が一定満たされると、残るは食欲である。食欲であるが経済観念がそばを拒否する。アンパンを購入してゆっくり咀嚼するが、あっというまになくなってしまった。