初秋南東北点描
初秋南東北点描 20
 BACK   |   TOP   |   NEXT 

若あゆ温泉へ

銀山温泉は大きな期待を抱いていたのだが、混み合っていた上にバイクの置き所もなく、初日の霊山が大変良かったので、それに比べればつまらない。残念に思った銀山温泉であった。

明日は平泉で金色堂を観るぞ。と、北上した場合の身の落ち着け所を検索する。距離的には舟形町の「若あゆ温泉あゆっこ村」のキャンプ場マークがぴったりである。

電話してみるとテント持ち込み1張り2,000円だという。OK。

国道13号を北上して到着してみれば16:30とちょうど良い。

写真のようにテント「お立ち台」があるので、ドカシーは敷かずにテントを張る。ドカシーはバイクにかぶせておく。

白銀温泉からの走行はここ

Down↓  

あゆっこ村は前述の通り利用料2,000円とやや高い。薪一抱えが利用料に含まれているらしい。坂のすぐ上の「若あゆ温泉」は350円の別料金だが、あゆっこ村宿泊者は夜は21時まで、朝は6:15から8:00まで何度でも入浴可能である。
 あゆっこ村内には、野球場、サッカー場、ゲートボールコートも有り、宿泊はテントよりもコテージが中心のよう。今、下のページを見るとバンガローもあったのか。バンガローにすればよかったな。コテージとは別荘のようなものであってキッチンなどがついている。
テントサイトはいくつかあるらしいが、木製のテント用の台があってトイレ・炊事棟は別にある。炊事棟は大変大きく立派であり窓・引き戸がついていて、テーブルや椅子まである。風雨をしのげるつくりだが、あの締め切った中で複数のキャンプーが薪に火をつけたら相当に煙かろうと思われる。
 管理棟は朝の6:30から夜は23:00まで開いていて、喫茶・軽食、売店も兼ねている。
参考サイト:やまがたアウトドア情報 ・ 舟形町

Down↓

 

テントを張れば温泉だ。

若あゆ温泉に屹立する「若あゆ」。

ここの温泉からの眺めが良い! 小国川の北岸に位置し、川の両側の平野部の向 こうに月山などを望むことができる。

Down↓

 

ゆっくり湯に使った後はテントに戻ってラーメンを作る。昨日買った半熟ゆで卵とワカメサラダもラーメ ンに投入する。炊事棟があるからコッヘルもきれいに洗えて嬉しい。さて18時を過ぎるとどんどん暗くなる。 外灯が点灯してまぶしい! 道に近かったテントを移動させる。アルコールで入眠。


寒くて目が覚める。午前2時。外灯は煌々とついている。それだけではない。坂の上のゴミ置き場の横の ポンプ2台(音が違う)が一晩中
    「ギャーーーーッ!」
    「ギョーーーーッ!」
と交互に叫び交わし、やかましいことこの上ない。一晩中である。

ここはお車でやってきて「コテージ 」に1万円もお支払になってご宿泊される方々は厚い壁やドアの向こうで静かにお眠りになるが、2,000円しか払 わず、外気と布切れ一枚しか隔てずして爆睡するキャンパーにはポンプの爆音お構いなしなのか? なのだ。格 差社会だ。

それと寒さだ。このテントお立ち台はスノコ状になっているせいか、冷気が真下からやってきている気がする。ドカシーを敷くんだった。ああ寒い。

げに正しくも持参した「貼るカイロ」を背中に貼る。一昨年のカイロであるが、まじめに貧者の背中を温めてくれる。ありがたや。

Down↓
 

それでも4時に目覚めてしまう。うつらうつらして5時には外を徘徊する。トイレに行く。顔を洗う。湯を沸かしてコーヒーを飲む。

カァっ、カァーっとカラスが鳴く。

ゴソッ・ゴソゴソゴソッとリスがブナ類の落ち葉の上を走って木に登るのも目撃。

まぁ、ポンプのおかげで熊も来なかったと。玄米の飯を炊き、味噌汁で食す。

あたり一面霧でフライも濡れている。食器類を洗う。せっかくの朝も、霧で何も見えぬ。

Down↓
 

風呂に行く。朝霧の中屹立する「若あゆ」くん。

温泉館内ロビー。7時のテレビで天気を確認。晴れる。館内を徘徊し、売店で「ラフランスの卵」というまんじゅうと、「かりん羊かん」「ブルーベリー羊かん」を購入。子どもが羊かんが好物なのである。竿モノばかり四つもある(ゆべし・くじら餅・ようかん二種)。

羊かん類はディバッグで背負うことにする。去年はパニアとリアバッグで余裕のスキマがあったのに、今年は着替えと防寒具に力を入れたため土産を詰め込む隙間がないのだ。

霧はなかなか上がらず、ここ「あゆっこ村」を発つのも9時過ぎとなった。

Down↓