バイオハザード6の二次小説を書いてます。
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ツイッター小話【小話詰め合わせ(お題)】
おまけです!お題配布はこちらhttp://cage.halfmoon.jp/redsky/
お題を絡ませて、140文字以内の小話に挑戦してみました!※明確に数えてないので一部超えてるかも><※
ジェイシェリの最後ちょっとぼかしたけど微妙にエロい。

◆命がけの愛で5題(ジェイシェリ)

1.命を掛ける理由
世界を救う抗体を持ってるから、という理由はエージェントとしての任務を背負って初めて言える建前だった。今はもうジェイクを護る任務はないから、そんな建前は使えない。でも自分の命を掛けてでも彼には死んでほしくない。そう思う理由は何なのか問われても、今はまだ明確には答えられない。

2.守りたいものは一つ
「私を置いて逃げて」言われた時にはっきり自覚した。今まで人のために何かしようと思ったことなどないのに、目の前のちょっと頼りないエージェントの彼女を守りたいと思った。それでも必死に見上げてくる彼女には頷くしかなかった。もちろん、一番大事なものを置いて逃げる選択肢などないから、それは嘘になるがな。

3.誰かのために生きれたということ
お袋が死んでから誰かのために何かをしたいと思ったことなどなかった。でも、今は――隣で眠るあどけない寝顔を見ながら、ジェイクは微笑んだ。この先ずっと一緒にいて守ると誓った彼女の髪を梳きながら、出会わなければ誰かのために生きるという充足感も幸せも感じられなかったのかと思うと出会った僥倖に感謝した。

4.願うことは、あなたの幸せ
私でいいの、と聞いたら、お前以外はいらない、と言われた。でも、私の身体は普通じゃない。スーパーパワーがあって、老化もしないし、と続けた言葉は彼の唇に遮られて最後まで言えなかった。お前は俺が抗体持ちじゃなかったらダメなのかと聞かれて気づいた。あなたの幸せは私の傍にあると自惚れてもいいのかしら。

5.不思議と後悔しない
グイッと押し込まれた圧迫感にシェリーの息が詰まる。ダメ、と言える段階はとっくに過ぎてる。もしできたらきっと色々面倒なことになる。格好の研究材料で、きっと安穏な人生は歩ませてあげれないだろう。それでも、ジェイクと愛し合った証が欲しいと思うのはエゴだろうか。全力で守るから、後悔はしない――


◆迷走する心で5題(ピアクリ)

1.知るな この想い
いつからだろう、指揮官としてではない彼を目で追うようになったのは。出会った時には既に雲の上の人だった。背中を見ながら必死で追いかけて、やっと並んで背中を合わせることができるようになった。だから、こんな想いは邪魔だなだけだ。でも必死で蓋をしているのに中身は溢れてもう蓋の意味を成していない。

2.言うな この気持ち
「どうした?」最近様子のおかしいピアーズにそう問いかけることが多くなった。だが返ってくる答えはいつも同じ。「何でもないです」でもな、お前の気持ちは隠しているようでダダ漏れなんだ。俺の背中を追いかけたい、護りたい以上の気持ちがあると全身で言っている。でもそれは言うな。知ったら俺の箍も外れる。

3.願うな この恋の行方
もうクリスは自分の隊長じゃない。その事実に彼を尊敬している軍人の自分はがっかりしているくせに、彼を好きな自分は喜んでいる。もう恋だと呼べるほど育ったこの気持ちを存分に彼にぶつけてもいい。だって俺はもうクリスの部下じゃないから。それでも困らせたいわけじゃないから、これ以上の関係は望まない。

4.望むな この迷路の出口
まるで迷路だな、と思った。ピアーズと一緒に住み始めて、お互いの距離を測りかねているこの状況。決してもう元部下という態のいい言葉だけでは片付かない存在になっているのに、クリスは未だに迷っている。ラインを割ればもう後戻りはできないとわかっているだけに割るに足る覚悟がまだない。

5.終るな この先にある未来
ふと目を覚まして、隣に感じる温もりに視線をやると、クリスの寝息が聞こえてきそうな距離に思わず笑みが零れた。あれほどお互い迷ったラインを割ってみれば、近づいた身体と一緒に心も寄り添えた気がする。肌を合わせた時に感じる歓びも日常の幸せも、祈るような想いでいつまでも続けばいいと願った。



◆約束で5題(レオエイ)

1.あなたの願いを叶えたい
いつでも、私が何をしても信じてくれる貴方が望むなら、と無茶な約束をした。叶えられるかわからないのに、貴方が望むからという建前を言い訳にして、本当は私が欲しかったの。自分の目的も諦められないのに貴方も欲しいなんて、傲慢で欲張りな自分に呆れる。でもできるならどれだけ先になっても貴方の願いを叶えたい。

2.覚えているのが自分だけでも、果たす
いつだっただろう、叶うかわからない約束をした。あれから随分時間が経って、エイダとの関係も曖昧なままだ。いつも気まぐれに構っていく猫のように決して手には入らない彼女を待つのは飽きた。諦めようとして、努力はするが、結局は約束でなく忘れる努力を放棄する。きっと約束を覚えているのは自分だけだろうと思いながら。

3.約束が終わるとき
どうしてだ、約束したじゃないか、と詰るのは簡単だ。だが、そんなことをしても彼女は手に入らない。それがわかっているからもう何も言わない。運命があるならもう一度繋がるはずだ、なんて青臭いことを考えている自分を哂いながら、レオンは彼女の掴んだ手をもう一度放した。必ずもう一度掴まえると誓って。

4.新しい約束をしましょう
長い時を経て一緒になった。私の勝手だったのに、文句も言わずに待ってくれた。「お前以外に心が震える女がいなかった」そう言ったレオンが心底嬉しそうに笑うのを見て、私も口が滑った。「じゃあ新しい約束をあげる。貴方は私に今までの人生をくれたから、私のこれからの人生は貴方にあげる」

5.ただ一度の偽りを
「ごめんなさい」初めて聞いた彼女の謝罪に思わず「やめろ」と詰った。なぜ謝る。「私のこれからの人生を全てあげると約束したわ。でも守れなかった」レオンはエイダの力なくあげた手を握り締めた。「俺はしつこいから、後を追うぞ」彼女にあげた最後の約束は、一度きりの偽りだったことに彼女は安堵の表情を浮かべた。


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