【二人の出会い】
レオンとエイダが出会ったのは1998年のラクーンシティ。6は2013年なので15年前ですね。
場所は警察署。エイダはアンブレラの社員であるジョン（自分の恋人）を捜していると身の上話を偽り、実際はフリーのスパイで任務内容はバーキン博士の驚異の最新開発のウィルスのサンプル（Gウィルス）を回収することだった。
レオンと警察署でばったり出くわしたエイダは、本当は単独行動がしたかったのに正義感の強いレオンに一緒に脱出しようと言われ、でっち上げの身の上話を信じさせるためには一緒に行動するしかなくなった、という経緯から二人の逃亡劇は始まる。
エイダはこの時点で推定24歳。アジア系アメリカ人の長身のスレンダー美人。レオンは21歳の新人の警察官。ラクーンに就任初日にこの事件に遭遇する不幸な青年。
レオンは警察学校卒業したばかりの新人警察官で、正義感が強く人々を守る使命感を強く持った性格で容姿も悪くない。そんなレオンにエイダは徐々に惹かれるわけですが、エイダ自身もスパイという仕事をしていながら無用な殺生は避けようとする節がありました。でなければレオンが邪魔なら殺してでも単独行動を取るはずですしね。
スパイという仕事上、エイダはハニートラップも平気だったろうし（実際ジョンはそうだったみたいだし）、関係があったことで情が移ることもなくジョンが死んでもそっちの方が好都合とばかりに冷静でした。任務に忠実で感情のブレが少なく、常に損得を考え行動する。スパイとしては優秀だけど人間味に欠ける。そんな女性だったのに、レオンと出会っちゃったんだなー、これが。
そんな彼女の琴線に触れたのはレオンのどんなとこだったんだろう？
【2での二人】
レオンは単独行動をしたいエイダにくっついて回るんだけど、エイダもそれを邪険にはできずに二人で逃げます。その間にエイダはレオンの正直で自分の能力に驕っていない潔さとか、面白いけど馬鹿じゃないところとかに惹かれていきます。
対してレオンはエイダを美人だけど自分に何かを隠している胡散臭い女性だとわかっていながら目が離せない感じだったのかな。銃の扱いも慣れてるし、この惨状の中数日間自力で生き残ってるのも見てもか弱い女性じゃないのは火を見るより明らかで、でもエイダは口先だけの情報を寄越す。それに騙されたフリをしなくちゃならなくて、でもエイダもレオンがそのちゃちい嘘を信じてないのも先刻承知で――とにかくお互い好意を持ちながらの腹の探り合い。
途中でエイダを庇ってレオンが負傷した時もエイダは結構それに動揺しちゃって可愛いなと思います。自分のために撃たれたレオンを放って撃ったアネット・バーキン（シェリーのお母さん！）を追って行っちゃう。レオンは俺を放って行くのかよーー！ときっと突っ込みたかったと思いますが、そこはイケメン。俺も後を追わなきゃ。エイダを一人にできない！とばかりに傷をおして後を追いかける。
6でもレオンvsクリスの場面で「それでもあの女を信じると言うのか？」と問われて「ああ、信じる」と答えていましたが、ここでもレオンはエイダが自分に隠しごとがいっぱいあって（銃の扱いが恐ろしく上手いことの理由とか）、彼女の目的が何かもわからなくても、彼女はきっと善良でまっとうな人間だと信じているんだと思います。
エイダはレオンに何度も命を救われながら、返せるのは嘘だけ。自分の本当を何ひとつ言えない事実に気分を塞がれながらも、塞がれた事実に戸惑います。
何度も何度も言い聞かせます。
エイダ、貴女はスパイなのよ。任務を遂行することが最優先。クライアントの依頼に完璧に答えるのが貴女の仕事なの。なのに新人警察官に振り回されてどうするの？レオンが邪魔なら排除すべきだし、今までは何の躊躇もなくしてたでしょう？なぜ今回は躊躇うの？しっかりして！
まぁ、惚れちゃったってことよ！ｹｹ
レオンを置き去りにしようとしてできなかったエイダとエイダの正体を聞いてもそれでも彼女を悪者に思えないレオン。最後にはサンプルを巡ってレオンに銃を向けたエイダ。でも結局撃てなかった。撃てるわけねーべさ、好きなんだもん〜
で、アネットに撃たれたエイダを助けようとしたレオンに、エイダは自分の持っている情報をすべて渡して――最後にやっと彼に嘘でない真実をあげられたことに安堵して、自らレオンの手を離して死を選びます。彼に「生きて」と願って。
小説ではこんな風に書かれてました。
『エイダの人生は利己的で、うぬぼれと欲望しかなかった。たくさんの善良な人々が死ぬのを見てきた年月のどこかで、彼女は愛する能力を失ってしまったのだ。愛する努力をするだけでも時間の無駄で弱さのしるしだと自分に言い聞かせてきた』
それでもエイダはレオンを愛せたってことなんですねー。
ゲームの裏ではキスもしてたってことなんですが、覚えてねぇな。（裏って何だよ？）
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