【Music Holiday】 The Kids Are Alright!〜 君たちがいて僕がいる | |
=やや大型連載企画 『The Story Of WHO's Memories』 Vol.0= | 2005/5/25 |
左の写真に写っているハゲたオッサンとダサいシャツのオッサン、これが2004年のザ・フーである。元々は4人いたオッサン達もひとりふたりと冥土へ旅立ち、今はこいつらしか残っていない。それでも去年の奇跡の初来日(!)の時には、こいつらに人生を救われた奴らが横浜と大阪で確実に6万人はいたのだ。そして、23年前にこいつらに出会ったこの僕もその一人だった。
「名前はよく聞くけど曲は聞いたことない」「全盛期はライブが凄かったらしいね」「ロックオペラとかいう小難しいモン書いたバンド?」「ビートルズ、ストーンズと並ぶ3大ブリティッシュ・ロック・バンド? ウッソォーーー!」 といった曖昧なイメージだけが漂っていたここ日本での長年のフー評価だったが、相次ぐリマスター盤の再発とリアルタイムを凌ぐ好セールス、そして決定打となった2004年の来日でファン層がグッと広がったようである。それは僕にとっても嬉しいことだ。中古盤のアナログレコードを必死で探し回った時代からすれば隔世の感であり、若い人たちがどんどんこのオッサン達を聞いてくれるのは、関係者でもないのにお礼を言いたくなる気分だ。
しかしどうなんだろう? 最近ファンになった人たちって、みんなフーの何が好きなんだろう? 桁外れのライブ・パフォーマンスが好きなのか、ピートの詩世界に魅せられているのか? キースがいなくなってからのフーってそもそも認められるものだろうか?・・・・ そんな疑問が生じてきた。でも答えがある訳じゃない。バンドを好きになる理由なんて人の数だけあるはずだし、そんなものを分析したって意味がない。それよりも大事なのは、自分が何故フーを好きなのか、ってことにふと気付いた。
だから、これから「自分の気持ちを整理するため」に、フーの作品についてポチポチと書いていきたいと思う。 そんなこんななので、普通のディスクレビューでは発表年代順に並べるところであるが、「僕が実際に聞いた順番」で展開していていきたいと思う。時系列でこれからフーを聞こうという人には迷惑千万な方法ではあるが、今は入門ガイドも世間にワンサカあるので、情報としてはそちらを読んで頂ければ結構かと・・・・ こちらはまぁオッサンの想い出を綴る、的に・・・・(^.^)
次回からの連載内容は以下のとおり。
Vol.1 〜 『It's Hard』 1982
Vol.2 〜 『Who's Last』 1984
Vol.3 〜 『Live At Leeds』 1970
Vol.4 〜 『Who's Next』 1971
Vol.5 〜 『Tommy』 1969
Vol.6 〜 『Rocks America (Video)』 1983
Vol.7 〜 『Face Dances』 1981
Vol.8 〜 『Quadrophenia (Sound Track)』 1979
Vol.9 〜 『The Kids Are Alright (Video)』 1979
Vol.10 〜 『My Generation』 1965
Vol.11 〜 『A Quick One』 1966
Vol.12 〜 『The Who Sell Out』 1967
Vol.13 〜 『Quadrophenia』 1973
Vol.14 〜 『Odds And Sods』 1974
Vol.15 〜 『The Kids Are Alright (Sound Track)』 1979
Vol.16 〜 『The Who By Numbers』 1975
Vol.17 〜 『Who Are You』 1978
★メンバー変遷 (下線なしはサポートメンバー)★
【Guitar】 Pete Townshend
【Vocal】 Roger Daltrey
【Bass Guitar】 (1965〜2002) John Entwistle, (2002〜) Pino Palladino
【Drums】 (1965〜1978) Keith Moon, (1978〜1982) Kenny Jones,
(1989) Simon Phillips, (1996〜) Zak Starkey