「夢見るオバサン」は「朗読ボランティア」をしている。最近は録音のメディアも徐々にカセットテープからCDに変わりつつあるらしい。つまりカセットテープだとダビングに時間がかかるのが、CDだとほぼ一瞬でできるし、編集が楽らしい。昨日も「友人から預かってきたCDがある
んだけど、これコピーできる?」と言う。「夢見るオバサン」から「千里山のオッサン」へのバトンタッチである。私の方は「多分できると思うけど…」と答えるものの、実は自信がない。
まずは借りてきたCDにあるデータを新しく作った「夢見るオバサン」というフォルダにコピーする。今度は逆に「夢見るオバサン」のデータを新しいCDにコピーする。考え方はこれだけなのだが、ウインドウズの基礎知識のない頭には途中の様々なステップが難しい。たとえばデータのやりとりの仕方にしてもパソコンで聞くのとミニコンポで聞くのとではどうも違うらしい。試行錯誤をしながらも
、ミニコンポで聞く方を選択して、やっと新しいCDへのコピーが始まったが、途中でコピーできたのとできないのがある。?である。
中味を実際に聞いてみるとやはりちゃんと録音できていない。
二人とも??になってきたので、「夢見るオバサン」が友人に電話して聞いている。どうやらその友人の方も息子さんに「やってもらった」ようである。
最後の手段、東京のお師匠さんに電話する。程なく電話をして頂いて、いろいろとヒントを頂いた。かくして正確な知識のない千里山のオッサン
の苦闘がつづく。ただ「楽しい苦闘」である。
午後梅田のヨドバシカメラに行って、容量の大きいCDを買うこととする。ところが行ってみると、CD-RWとDVD-RWがあり、ここでも?である。若い店員さんに聞くと、「容量としてはDVDの方が数倍大きいです。ただミニコンポで聞くのならDVDに対応しているミニコンポでないとDVDでは聞けないかもしれません。CDの方が無難です」とのことであった。
写真にカーソルを当てると簡単な説明が出ます(過去の写真も大抵でます)
結局CD-RWでパソコンで聞く方式でのダビングができた。便利になった反面わからないことも増えてきている。私たちの年代になるとこれまで生きてきた数十年の知識・経験が雑多に積み重なっているので、その知識・経験というフィルターを通して新しいことを理解しようとする。それがスムーズな理解を妨げるのかもしれない。若い人たちはそれを「そのまま」受け入れていくのだろう。
「あっ、これこれ、私の録音部分!!」。夢見るオバサンにしてみれば、千里山のオッサンに頼んでおけばすむこと
かもしれない。
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