開設から一年がすぎて
ホーム 上へ ある秋の夜

 

かなり前になるが、出来合いの事務所新聞をお客様に郵便でお送りしていた時期があった。それだけお送りするのも素っ気無いと思って、「送付ご案内」の用紙に雑感を記して添付していた。昔ながらの手法である。受け取る側からすればどんな印象をもたれたのだろう。忙しくてすぐには読めない人、真っ先に読んでメールで感想を寄せてくれる人、何の反応もない人、仕事でお伺いしたときにふっと「読んだでえ」とか「隠れファンですよ」とか言ってくれた方たち、今思い返すと意外と反応があったと思う。どちらかというとカタイ商売であるうえに話しべたという私の違った面を見て頂くうえでは大変効果があったと思える。あるとき日頃はどちらかというとムッツリしている方が「同じ世代として共感することが多いです。楽しみにしています」などという言葉を仕事上のファックスの最後に書いて頂いたことがあり、その方の意外とも思える一面に、驚き、感激したものである。いずれにせよ反応があったのは新聞ではなく、「送付ご案内」の雑文の方だったのが嬉しかった?千里山は坂道が多いです

それでも4年も続けていると疲れが出た。話題・好奇心ともに多いとはいえない私にとって、月に一度とはいえこちらから一方的に出し、ほぼ必ず目にとまるであろうことを意識すると、何も出てこなくなったのである。仕方なく昨年の6月、「文筆力不足痛感のため、これで終ります。さようなら。」と最後の「送付案内」を出した。妻は言った、「ふーん。でもこれで年に何万円か出費が減るからよかったわ。」「…」

朝令暮改。その年の秋にホームページを開設した。昔の職場の先輩でその後も折に触れ様々なアドバイスを頂いていた「お師匠さん」から是非そうしなさいと以前からすすめられていた。とりあえずはそれまで出した「送付案内」を材料として、どうにか骨組みをつくった。最後のアップロードは、お師匠さんに電話でアレコレと指導を受けながらの難産であった。それでもどうにかインターネット上にお世辞にもセンスがいいとは言えないホーム画面が写し出されたときはホッとした。お師匠さんはもっとホッとしたのではないかと思う。

その後お師匠さんの東京からの訪問支援を受けたりしながら、改良と更新を重ねてきた。今年の春には妻のブログ「夢見る主婦のひとりごと」がスタートし、こちらのほうは先日100回をクリアしたらしい。そして今気付くとネット上の広がりは 一年前には夢想だにしなかった状況を呈している。HPの更新記事はその時々の自分自身の心の反映でもある。大げさに言えば、その人の生きた足跡が残っていく。かと言って、構える必要は無いし、構えてもいけない。ただ感じたこと、思うこと、言いたいことを表現できる場を大切にしていこうと思っている。

***********************

私が現在毎日見せて頂くブログは次のとおりです。興味のある方は一度ご覧ください。

朝に祈り夕べに感謝

玉川上水の辺りで花水木と共に 

ナレーションしま専科 

 

夫からの手紙目次へ

掲示板へ書き込み