楽なスタンス
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 来年の4月1日以降、プライスカード、メニュー、チラシ等消費者に対する価格の表示は消費税・地方消費税を含む総額とすることが義務付けられた。したがって「あらかじめ表示された価格に消費税等が含まれていないとして、別途請求することは難しいと解される」ということになる。つまり千円札一枚しか持ち合わせがない場合でも、「何とか定食千円」という店に入っていって心配ないし、1,050円を請求されても、それに応ずる義務はないということであろう。法律には立法趣旨というものがある。この法律は課税事業者に対するものであり、結局は消費者を保護するものだと私は解釈していたし、既に総額表示を行なってきた店とそうでない店との間のある種の公平を保つためのものでもあろうと考えていた。いずれにせよ消費者にとってはプラス面のほうが大きいというのが私の見方だった。大阪市役所沿いの歩道

 ところがある日の朝刊に次のような趣旨の投書があった。曰く“余計なことをするな。総額表示にしてしまうと、買った額に対する消費税額が分からなくなる。今回の変更は将来の税率アップによる痛税感をごまかすための目くらましではないか“と。政府のPR不足を感じ、こういう感じ方もあるかと思う半面、どこまで勉強しての“意見”なのだろうと少し疑問に思えた。税金のことで政府に文句を言うか阪神タイガースのファンであるか、どちらかのスタンスをとれば楽だというのが昨今の風潮に思える

。妻「昨日勝った?」息子「勿論巨人にボロ勝ち」私「…」。我家の朝、それでも北朝鮮よりは健全か。 H15/9

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