そして怖くなった
ホーム 上へ 様々の個性をいかして

 

 ワープロを初めて見たのは20年程前だった。そのときは手で書けば済むではないかというのが、感想だった。現在私は文字を書くよりも、キーボードを叩くほうが多いのが現実である。そのほうが楽であり、かつ速い。あるいは仕事の過程でワープロ、表計算、財務会計ソフトの3つを相互に確認しながら進めたいときがあったが、ウィンドウズの出現によりそれが可能となった。また省スペースタイプのパソコンを事務机に置くことにより、パソコンと事務机を入ったり来たりということが必要なくなった。それに伴い結果的に振替伝票の作成が省略できた。このような状況が自分自身の仕事で体感できている以上「IT」ということに無関心でいられず感謝せざるをえない。恐るべきスピードでITによる環環変化が生活の様々な場面で進行していくことが予感できる。もっともっと便利になるのだろう。

 より便利な社会を目指して努力してきたのが現在の社会である。そしてこれから先もより一層の便利さを追求していくのだろう。とするとその行き着く先は何もしないでもすべての欲望をかなえてくれる社会ということになるのか?ここまで考えてわからなくなった、そして怖くなった。 右手にIT 左手に自分らしさを。 私の場合は右手に電卓 左手にお酒?

H13/9

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