「好きなこと」
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先日、資産税(相続、贈与、不動産等の譲渡)専門として有名なある税理士のセミナーを聞きに行った。バブル期にはボロ儲けしたのでは?と質問してみたい人物である。最近は元気がないのかと思っ、たら、今はこうすればいいのだと不動産がらみの節税策等を紹介する。やはり有能だとは思う。でもお金あるいは得することのみを中心に彼の頭は働くという感じに嫌気がさして途中退場した。

 NHKのドキュメント番組で「斬られ役・大部屋俳優58歳の心意気」というのがあった。福本さんという俳優さんである。時代劇一筋、自分の好きな道を一生懸命に生きてきた。一度だけ弱気になって「好きでこんな仕事してるんじゃない」といったとき、「その言葉だけは二度と言わないで」とパート勤務を続ける奥さんに言われたそうである。福本さんご夫妻がお金儲けのために、今の生き方を選択したのでないことは明らかである。二人で一つの人生を生きているという様子が美しい。

 お金が儲からなくても「好きなこと」を仕事にできた人は幸せである。 私もそう思えるようにしなければと思う。

 書き終えた原稿めくる初夏の風

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