ルドルフとイッパイアッテナ
ホーム 上へ 一頭の象が死んだ

 

 

息子が小三の頃でしたか、「ルドルフとイッパイアッテナ」という児童書を本当に面白く読ませて頂いたことを思い出します。飼猫ルドルフはある日トラックで居眠りしているうちに、トラックは走り出し、気がつくと知らない町に来ていました。仕方なく降りると、そこには大きなドラ猫イッパイアッテナが恐い顔をして待っていました。イッパイアッテナという名は”名前がいっぱいあってな”というところからきています。ルドルフとイッパイアッテナの奇妙な付き合いが始まります…。

息子も気に入った本のひとつだったようです。親子で一冊の本を一緒に読むということは結構楽しいことでしたし、自信を持って買ってきた本を読んだ息子が「面白かったよ」と言ってくれることが嬉しかったことを覚えています。

最近幼児に英会話を学ばせたり、早期教育の塾に入れることがはやっているそうですが、お金をかけることで親の義務を果たしたと勘違いしている大人が多いのではないかと思います。考えてみると、親と子のそういう時期は短いそしてかけがえの無いものではないかと思います。その時期を大切にすること、真剣にそして楽しく過ごすこと…それが人間に与えられた喜びであると同時に、親としての義務ではないかと思います。英会話よりも親子の会話がまず大事なのではないでしょうか。

H13/4

 

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