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<太陽光発電の年間利回り>

では、太陽光発電の年間利回りは、一体幾ら位になるのでしょうか?
今回は(って言うか、次回とかは無いですけど・・・)、2社から見積もりを取得しました。 その結果、投資資金(購入金額)は\2,300,000位とします。但し、太陽電池パネルの耐用年数は20年以上と言われていますが、コンディショナ(DC/ACコンバータ)は一般家電と余り変わらないと思われるので、投資資金にメンテナンス費用(ごっそり交換費用)を足して、\2,700,000としましょう。

  投資資金(購入金額):\2,700,000

次に、太陽光発電システムを導入すれば、年間で一体どれだけ発電できるのでしょうか?
見積もりを取得した2社からは、同メーカで同システムの物が提案されています。メーカはシャープで、パネル1枚あたりの公称最大出力が153Wのパネルを27枚屋根に並べた、合計4.13kWのシステムです。たまたま、メーカの太陽光発電のHPに同じパネルを28枚並べたシステムの発電量シミュレーション(HPより抜粋)がありましたので、そこから計算すると年間で約4,418kWh発電出来る様です。

  年間発電量:4,418kWh

後は、この太陽光発電システムで発電した電力を幾らで電力会社が買い取ってくれるかです。所謂、「売電」ってやつですね。電力会社は「余剰電力の購入」といった言い方をしています。我が家は関西電力管内で、2007年8月現在の売電単価はこの様になっています。我が家はオール電化では無く(オールガスに近い!?)エコウィルを入れており、こういった場合の一番お得な契約は時間帯別電灯契約ですので26円39銭/kwhとなります。
厳密に言うと、系統連系していますから、余剰電力として売電する分と自家で消費する分があり、この自家で消費する分の電力料金は使用電力量によって3段階の単価がありますので、一様に26円39銭と決められないのですが、一番使用する量が多いのがこの段階ですから、とりあえずこれを売電単価とします。

  売電単価:26円39銭

さぁ、これで年間に発電して得られる金額が求められます。

  年間売電額:116,591円 = 4,418kWh * 26円39銭

って事で、年間利回りは、

  年間利回り:4.318% = 116,591円 * 100 / 2,700,000

と言うことになります。 単純に比較すると、

  住宅ローン:3.22%(35年の超長期)
  スーパー定期:0.750%(10年物 300万円未満)
  長期金利:1.715%(10年物国債)

スーパー定期と長期金利は2007年8月17日の数値です。
年間利回りだけを見ますと、住宅ローンよりも良いパフォーマンスです。
ただ、約30年後に恩恵を受けられる(と言うか実感は無いですけど・・・)利息の減少額は約300万円となります。
同じような考えで、我が家としては余り重視していませんが、回収期間を算出すると、

  回収期間:約23年 = 2,700,000円 / 116,591円

となります。もし仮に太陽光発電システムが30年間稼働したとすると、3,497,730円となり減少する利息額も吹っ飛ぶと言う計算です。でも、長期的な事ですから「タラレバ」が多いですけどね・・・


でも、こんだけうまい事ばかりだと、全国民が導入してますよね。次に良い面・悪い面を考えたいと思います。



ページ1:導入にあたっての考え方
ページ2:太陽光発電の年間利回り
ページ3:太陽光発電の良い点・悪い点