2015年3月9日、キンバトに会えることを期待して石垣島と西表島に行きました。
そもそも、キンバトに会うために石垣島に最初に足を踏み入れたのは、1992年の7月でした。この時は、キンバトには会えませんでした。
次に、行ったのは、2005年2月でした。この時の石垣島・西表島探鳥記はこちらです(別画面になります)。この時も会えませんでした。
今回やっと逢えました。実に、足掛け25年、四半世紀掛かりました。正に、諦めないで続けると、叶うものなのです。
3月 9日 月曜日 曇
7時20分関空発Peach(ピーチ)MM231便で石垣島に向かい、10時10分に着きました。前回2005年の時とは空港が違っていました。空港から離島フェリー乗場に向かうタクシーの運転手さんの話では、前の空港は滑走路が短かったので、ジェット機が就航できるように市街地から離れた場所に新しく作ったそうです。
離島フェリー乗場も立派なビルになっていました。05年の時は野外の乗場でした。フェリーの待ち時間を利用して、買い物ツアーに出ました。蛇足ですが、西表島には商店が少ないので、必需品はなるべく石垣島で調達しておくと助かりますよ。
12時発のフェリーで大原港に向かい、12時50分着。いつものように食料品を買いだしてから、レンターカーを借り、宿泊先のジャングルホテルに向かいました。
着いてみると、そこは、2005年の時に迷鳥クロウタドリを見た場所でした。日本最西端の温泉は枯れていましたが、近代的に生まれ変わっていました。
荷物を部屋に置いて、車で近場を散策して、戻りました。いつものように部屋で夕食を摂って、8時から9時までのナイトツアーに参加しました。
ホテルの周りからは、カエルの声がします。そこで、カエル探しをしました。声は大きいのですが、姿は小さいカエルでした。カエルを見つけたので部屋に戻って休みました。
3月10日 火曜日 曇
サービスで朝食が付いていたので、ホテルでの朝食後、車で西表野生生物保護センターに行きました。センターの方からカンムリワシ・ヤツガシラ及びイリオモテヤマネコの目撃情報はお聞きできましたが、キンバトについての情報はありませんでした。
ヒルギの群落に立ち寄り、南風見田ノ浜まで行き、折り返して上原で食料を調達して、星砂の浜を見学。浦内で昼食を摂って、白浜に向かいました。
白浜に入る直前のトンネルの手前で、「あ、キンバト」と家内の声。急停車。運転していた私は全く気づきませんでした。急停車、とは言っても、鳥を探しながらの移動ですから、ノロノロ運転でしたので、車を路肩に寄せて停車。慎重に後ろ窓から確認しましたが、見つけることはできませんでした。そこで、そ~とドアを開け、双眼鏡とカメラを持って、車外に出ました。
双眼鏡で確認すると、間違いなくキンバトです。LCCで来たので、望遠レンズも三脚も持って来ていませんでした。そこで、慎重に接近して、息を止めて、やっと一枚撮りました。5~6枚撮ったところで、キンバトは藪の中に入ってしまいました。戻ってくるのを暫く待ちましたが、姿を見せて呉れませんでした。
車の中で、写真の確認をして、何とか写っていたので一安心。娘が「何でキンバトと言うの。ミドリバトじゃあないの」。その通りですが、キンバトなのです。何故でしょうね。キンバトの知識がなければ、気づかない鳥です。家内に感謝、感謝。気を良くして白浜に着きました。この時のキンバトの写真はこちたです。
白浜でUターンして、ヤツガシラに的を絞ってホテルまで戻りました。フロントで今夜の蛍ツアーの予定をお尋ねすると、今年は西表島固有の蛍は未だ出てきていないので、中止にしたいとのことでした。そこで、我が家も予定を変更して、明日一番の船で石垣島に戻ることにしました。
3月11日 水曜日 曇・雨
ホテルで朝一番の朝食を摂って、チェックアウト。車を返して、大原港始発の船で、石垣島に戻りました。
公設市場で買い物をして、ミーサー織の工房を見学。それからレンターカーを借りて、川平湾に行き、砂浜を散策。時間的余裕があったので、未だ足を踏み入れていない北部地域に向かいました。島の中央部の道で、娘が「カンムリワシがいるよ」。今回も運転していた私は全く気づきませんでした。何と堂々とした姿勢で止まっています。近づくと、こちらを見てから悠々と飛び立っていきました。暫く走るとまた、「ここにもいるよ」。今度は何枚か撮影できました。結局この山道で、カンムリワシを五体確認しました。気分よくホテルに着きました。
休憩後、日本最西端の回転寿司屋さんで夕食を摂りました。ホテルの前がスーパーだったので、夜食と明日の朝食を調達して、ホテルに戻りました。
3月12日 木曜日 雨
空港の横で車を返して、30分遅れの11時10分発Peach(ピーチ)MM232便で、関空に戻りました。
今回の旅の貴重な教訓。夢は諦めないで持ち続けると、叶うかもしれない、と云うことです。夢を諦めてしまうと、決して実現しません。正に、継続は力です。