週末恒例・大人の五体投地
| 2002年5月26日(日) 「ストリップ場の必殺技〜その2」 今は昔。 学生の頃。 当時のストリップ劇場は、いや、ストリップ小屋は今の雰囲気とはまったく違った 今のストリップ劇場は少し鮮度の落ちたAV女優などが幅を利かせ 美しく洗練され、お洒落で垢抜けている。 それはいわば美術館であり、芸事を見せる小屋ではない。 もちろん踊りそのものが芸であるとも言え、美しくもあるのだが、 かつての「小屋」が発散していた、独特の、 匂いたつようなむせ返るような雰囲気はまったくない… 真っ暗な舞台にピンスポットが一筋。 その中にムキムキキンニクンの裸の男が出てくる。 バタフライショーツを舞台中央で脱ぐ。 客席からは激しい野次とブーイング。 男はまったく意に介さず突っ立ったまま天を仰ぐ。 その姿はまるで敬虔な求道者のように神々しい。と… …徐々に男のイチモツが大きくなる。 男の両手は手のひらを天に向け、祈りを捧げるように広げられ、 決してイチモツには触れないままだ。 野次やブーイングが波をひくように静まっていく。 それに応えるかのようにイチモツはますます大きくなるかのようだった。 3分、4分、5分… 男の祈りは果てしなく続くのかと思われたその時! 赤く黒く大きく怒張し、テラテラとスポットライトを反射する男のイチモツの先から 激しく大量の白い液体が噴出した! そう、男はついに手を触れぬまま「イク」という、 男にとっては究極の離れ業を演じきって見せたのである。 舞台は万雷の拍手に包まれ、満足げな笑みを浮かべた男は、 深々と一礼し、袖に引き上げていく。 不覚にも泣きそうになった。 精神力がすべてに勝った瞬間だった。 ワタクシは他の客たちと共に歴史の目撃者となったのである。 |