週末恒例・大人の五体投地

2002年6月2日(日) 「ストリップ場の必殺技〜その3」


今は昔。
学生の頃。
当時のストリップ劇場は、いや、ストリップ小屋は今の雰囲気とはまったく違った
今のストリップ劇場は少し鮮度の落ちたAV女優などが幅を利かせ
美しく洗練され、お洒落で垢抜けている。
それはいわば美術館であり、芸事を見せる小屋ではない。
もちろん踊りそのものが芸であるとも言え、美しくもあるのだが、
かつての「小屋」が発散していた、独特の、
匂いたつようなむせ返るような雰囲気はまったくない…



まあ、よくある話だが、聞いとくれ。

今から数年前、場末の温泉地へ旅行に行ったとき。

オッサンばっかりの旅行だったので、

酒場へ繰り出した後はお決まりのようにストリップ小屋へ。

まあ、こんな田舎のことだから、たいしたストリップではあるまい、とタカをくくっていたが

まったく予想以上だった。

予想以上にひどかったんだよぉ。


まず入り口のモギリの婆さんが妖怪みたいだった。

おもわずチケットを持ったまま後じさった。

「まさか、あのオバハンが舞台に出たりはせんやろなぁ、はっはっは」

「まっさか。はっはっは」

数分後、その「まさか」は現実となるのである。

一糸まとわぬ姿で踊り狂う、妖怪モギリ婆さん。

むごい。むごすぎる。

いくら照明をギリギリまで落としているとはいえ…これは地獄だ。地獄踊りだ。


やっと婆さんの地獄踊りが終わってほっと一息。

お待ちかねのショータイムである。

まさか、あれ以上ヒドイのはないだろう、という淡い期待は、

いともあっさりと無残に打ち砕かれる。


また…またしても…あのモギリ婆さんだ。

他に誰もいないんじゃないのか?

ショータイムの中身は、

婆さんにチップを払って虫眼鏡を借り、妖怪の局部をじっくり観察しよう、という

小学生の夏休みの課題にはモッテコイの出し物だ。

オカダンゴムシでも見てたほうがマシだけどね…

…ってヲイヲイ…なんやこの行列は!!

確かに「旅の恥はカキステ」ですけど…誇りまで捨てちゃあ。

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