週末恒例・大人の五体投地
| 2002年5月5日(日) 「ケモノのように」 「あのヒトったら、もうケモノのようなセックスしかできないのよ」 「タカシはまるでケモノのようにレイコのカラダをむさぼった」 「そんなことするなんて!いや!やめて!ケダモノ!あ、あああっ!」 …ケモノっていいなぁ、と思ったあなた。 あなたはお間違いです。 なぜなら、ケモノのほうが理性的なセックスライフを営んでいるからです。 ケモノは春と秋だけしかサカりません。 人はといえば年がら年中のべつ幕なし。 またケモノの中には一生相手を変えないものも多くいます。 そういう操をたてる習慣は、むしろヒトの中には減ってきてすらいます。 もちろん、それにはワケがあります。 ヒトがサルから進化して、万物の霊長として地上に君臨し、 この地球上から天敵と呼べるものがいなくなったその時から。 ヒトは誰はばかることなく年中無休24h営業のセックスライフを営めるようになったのです。 繁殖行為と言うのは生き物がもっとも無防備になる瞬間です。 でありますから、ケモノたちはできるだけその行為を短く済ませようとします。 弱い生物ほどその行為に要する時間は短く、まさに「チョンの間」であります。 そしてそれまではケモノたちは行為中ですら周囲に対する警戒を怠らないような姿勢、 すなわち「後背位」しかできなかった、いや許されなかったのですが、 天敵のいなくなったヒトは、周囲への警戒を一切かなぐり捨てた「正常位」で 堂々と営みを行えるようになったのです。 時には白昼。時には屋外で。時には人前ですら。 そしてヒトがヒトたる所以の正常位中心の繁殖行為を幇助するがため、 先週述べたように、授乳期しか大きくなり得なかった乳房が 年がら年中大きくなりっぱなし。 発情期にのみ赤く大きくなる「お尻」に取って代わって オスを誘う役割を担うことになったのです。 ヒトとなったサルは、その瞬間から性の開拓者として 大いなる怒涛の一歩を踏み出したのであります。 お分かりでしょうか? 「ケモノのようなセックス」では、つまんないでしょ? 年に2回、それも後ろからしか出来ないよ。 さあ、レッツ「ヒトのようなセックス」! 次週は根本的な問題「セックスの快感」について考察してみたいと思います。 |