週末恒例・大人の五体投地

2002年3月3日(日) 「皮なしウィンナー」


男女の仲を取り持つ薄い皮。

そう、所謂「コンドーム」。

最近ではゴム製にとどまらず、

樹脂製の装着感バツグンのものも一般的になりました。


元祖はフランス説、イギリス説、と諸説ありますが

それはまた別の機会に譲るとしましょう。

その最初が魚の浮き袋で出来ていたとか言うのも、またの機会に。

ちなみに第二次大戦中の日本の官給品のその名前は

「突撃一番」と言ったそうですが、それもまた別項に譲るとしましょう。


さて。

これをお読みの方には様々な年齢、性別、趣味、体調の方がいらっしゃるでしょう。

その中で、該当する方が多数派がどうか判りませんが。お伺いいたします。

「異性と性交渉を持つとき、避妊しますか?」

もちろん、避妊する必要のない方もいらっしゃることでしょう。

運を天に任せる派の方もいらっしゃることでしょう。

そういう方は置いておきます。


避妊する、と答えた方。

「その手段はコンドームですか?」

ピルも合法化されつつあります。

他にも殺精子剤(マイルーラなど)の投入(確実ではない、とされてます)、

リングの装着(これはもう確実ではない上に危険です)、

射精後コーラで洗浄(ナンセンスの極みです)…などなど

様々な手立てがありますがやはり今もってもっとも確実、

かつ効果的な避妊の方法は「コンドーム」であると言っても過言ではないでしょう。

しかも、近年では性的感染症(いわゆる性病)予防の見地からも

「財布の中にはコンドーム」といっても、咎めだてされない時代になりました。


前フリが長くなりましたがこんな話、聞いてください。


ワタクシの高校時代の友人、O君の話です。

ハプニングとはいえ当時黎明期のAVへの出演経験もあるO君。

仲間内では「性豪」ともあだ名される彼は、モテモテでした。

ヘタしたら高校へは彼女のうちからやってきます。

それも複数宅をもっていたようです。

齢18歳弱にしていっぱしのジゴロです。

そんな彼の一度だけの大失敗…


あるとき。

O君はいつものようにキメキメのファッションで大阪・ミナミの橋の上、

ナンパにいそしんでおりました。

労せずしておメガネにかなった女の子をゲットした彼は

ソッコーでホテルではなく、その女の子の家へ。

一人暮らしの子ばかり狙って獲物をさばく、

そのあたりの細かいテクニックも聞いたのですが、

腹が立つので割愛します。

なんだかんだで「いざ」と言う段階になったとき。

「あ?あれ?…コンドームがない」

いつもなら財布に入れているはずのコンドーさん。

今日はどちらかにお出かけのご様子。

仕方ありません。

「な?今日、このままで。な?な?」

「いやや。そんなん。初めて会ったばっかりやのに」
この人からこの状況でこんな言葉聞けるなんて思わなかった。O君はそう述懐します。

仕方ありません。

O君は彼女の家に来る途中、コンビニで夕食を買ってきています。

そんな彼の大好物。コンビニの袋からおもむろに取り出します。

「魚肉ソーセージ」

少し太目の白いソーセージですね。

おもむろにその魚肉ソーセージの皮をむきます。

いつもより丁寧に丁寧にムキます。

すっぽりはずしたソーセージの皮。といってもビニールなんですが。

軽く水洗いして、大きさにあわせて切り込みを適宜入れて。

そう。

代用品を作ってしまったのだそうです。

彼女が納得したかどうかは聞き漏らしましたが、

おそらく気づかれずにコトを運んだのだろうと推察されます。


腹が立つので中略しますが、使い心地もそう悪くはなかったとか。


コトが終わって。

ふと気づくと。

ソーセージの皮がどこにもない!

慌てて彼女の中も探してみたのですが、やはり、ない。

完全に判らなくなってしまったそうです。

布団の中も、枕の下も。

探したけれど見つからない。

彼にとって幸いなことにそのときの女の子とはそれっきりで済んだようですが…


それ以来彼、O君は、確実に財布にコンドームを入れています。

先日十数年ぶりにあったときも、相変わらず財布に入ってました。

3つも。


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