鼻の奥がカユクなるバツイチへの道


第7章 最初の別れ
第4話 黒雲




 アルバイトで稼いだ金をデート(=ラブホテル)に

 突っ込んで使い果たす。

 そういう日々が続いた。


少しずつ広がる虚しさ
(いったい何のためにアルバイトしてるのか…?)


徐々に二人の間に芽生えていく疑問。
(逢えばスル。それでいいのか?)


 気がつけばおざなりになっている会話。

 夜毎の電話でさえテレビを見ながら、本を読みながらで

 まったく会話に身が入っていない。


 ふと見回すと予想以上に大きな谷間が

 二人の間に口を開いていた。

 それに気づいた時。

 季節はすでに冬、だった。



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