足の指の間が痒くなる日記

2001年12月10日(月) 「絶対負けない大阪ことば 〜その1

大阪ことばシリーズ第3弾…ぼちぼち行かしてもらいまひょ


「大阪の人のことばは怖い」ですか?

なんかしてケかる!…あ、失礼しました

上記を単語ごとに表記すると「なに、ぬかして、けつかる」となります

かつて東京の人と飲んだときに

ツッコミとして「なんかしてけつかんねん!」と言うてこましたところ

「は?何貸してケツ買ってんねん?」と素で聞き返されました

いやいや、何も貸してませんしケツも買ってませんてば

江戸弁で言うところの「ナニ言ってやがんでぇ」ですよ、と言うと変な顔してくれました


ヤ○ザ映画などを見ているとそういう方面の方々の多くの話すことばが

関西弁または広島弁…よくあるパターンですね


少なくとも「そういう方面の方々は怖い」→「怖い人たちの使うことば」=「関西弁は怖い」

と言うイメージが長く多くの日本人の心を支配していたことは事実でしょう

吉本興行の成功で、多少イメージは変わってきましたが

まだまだ関西弁を喋ると「ヤ○ザみたい…」と泣かれてしまうことも少なくありません
え?私だけですか?

では、これを逆手に取れば口げんかで相手をビビらせることだってたやすいはず

悪用しない手はありませんね

では、参りましょう!

大阪ことばにおける「悪口雑言罵詈誹謗(と言うよりむしろ脅し文句)」の数々です!


ぐだぐだと鬱陶しいことをヌかす相手にまずジャブを放ちます

「ああ?ナニ眠(ねぶ)たいこと言うとんのじゃぁ!」
(ええ?何を文句を言ってるんですか?)
顎を心持ち上げ気味に。口の端に薄笑いを浮かべることも忘れずに
静かに言いましょう。目は笑ってはいけません



さらに相手がいきり立つようであれば

「じゃかっしゃいわれぇ。いてこましたろかぃ?おおぅ?」
(うるさいですね、あなたは。叩いちゃいますよ。ええ。)
やや腰を落とし一方の肩と足を心持引き、斜め下から相手の顔を見上げ、ねめつけるように言うべし


これで相手が怒りだすようであれば、幻の右ストレート一閃

「なんじゃ、われぇ!ドテッパラに風穴開けて引き出し取り付けたろかいっ!」
(なんですか、あなたは。わき腹に穴を開けて引き出しを取り付けちゃいますよ)
若干背伸びをして、できるだけ相手を上から覗き込むように。
このときの間合いは相手の顔にキスするくらいの距離が最も適当です

応用編:「南港の水は冷(ちべ)たいぞぉ」(大阪南港の冷たい海に浮かべちゃいますよ)


相手がなお怒るようであっても決して引いてはいけません。

続いて黄金の左でワンツーカウンターを決めましょう

「耳の穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ言わしたろかいっ!」
(耳の穴から手を突っ込んで奥歯をガタガタ鳴らしちゃいますよ)
顔はあくまでも相手よりも上の位置に。ややゆっくり目に
もっちゃり感を保ちながら、かつ一気にまくし立てます

応用編:「赤猫這わしたろかい」(放火してしまいますよ)


さあ、そろそろフィニッシュブローを放ちましょう。ぎゃらくてぃかまぐなむです

「しばくど!われぇっ!」
(叩いちゃいますよ、あなたは!)
姿勢は前のめりに、目をむいて、口も鼻も大きくおっぴろげ顔全体で一息に相手を威嚇します
応用編:「しばきあげたろかぃ!」(叩いて叩いて叩きまくりますよ)


なおくれぐれも大切なことですが、本当にしばいてはいけません

勝てる保証はどこにもないのですから…

これでどこから見たってあなたも立派な河内のヤカラです

明日から肩で風切って、町を闊歩してください! アディオス!



さあ、明日付けのテキストでこのシリーズもひとまず完結

明日は「絶対負けない大阪ことば交渉術」を予定しています

へえ。おおきに

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片言隻句

かなわんと 言う口笑い 目は値踏み

いてこましたろか 逃げかましたろか
                      まうまう様
はったりかまして 様子してみる
                   3太郎

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