足の指の間が痒くなる日記
2001年12月11日(火) 「絶対負けない大阪ことば 〜その2 交渉術編」 大阪ことばシリーズ第4弾…とりあえずこれでひとくくり 「関西人はずるい」…これもよく聞かれますね いや、けっしてそんなことはないのですが… たしかに商売上手で計算高い、始末屋でしわんぼう、なのは確かかもしれませんが ずるい(ずっこい)って言われるのは、心外ですな 大阪ことばの基本的な特徴のひとつに 「柔らかい表現と意味深な曖昧さ」があげられます 東京で「○○してくれ」は「○○してくれへん?」 同じく「出て行け」は「出て行ってくれはりまへんか?」になる いずれの場合も懇願のニュアンスを含んだ疑問形をとり、 相手を傷つけまいという意識が表れています 上記のような「気を遣って相手を立て、傷つけまいとする」大阪ことばは 時として誤解も生みやすいといわれます その際たることばは「考えときまっさ(考えておきます)」です 東京で「考えておく」というと「前向きに検討する」という意味になりますが、 大阪の人に、この「考えときまっさ」と言われた場合、 まずもって「検討の余地もない断り」である、と理解する必要があります 面と向かって「ダメです」というと、相手に恥をかかせてしまい気の毒。 そこで遠まわしに「考えときまっさ」という表現で断りを入れるのです この「大阪ことばの基本姿勢」のルーツは江戸時代にまで遡ります 当時大阪商人は幕府から幾度となく金銭の提供を要求されていましたが 素直に出すのはシャクにさわる。かと言って相手は武士。 その面子を立てつつ、その要求は断りたい そこで「考えさせてもらいます」というファジーな表現でその場を切り抜けてきたのです さあ。あなたも! 仕事を押し付けてくる会社の上司に! サディスティックな先輩に! 無理難題を並べるかぐや姫のような彼女に奥さまに! みんなで言うてこましたりましょう! リピートアフターミー! 「考えときまっさ」 え?やっぱりずるいですか?ずっこいですか? |
片言隻句 考えて おきます言うて しらんぷり それがあなたの いいところ あなたの言葉に 振り回されて やってられへん あんたとなんか 仕事とちゃうなら どついたるで まうまう様 放置ぷれいは スキじゃないのよ 3太郎 |