足の指の間が痒くなる日記

2001年11月30日(金) 「ついつい。酒の勢いで…てへっ」
皆さんは酔っ払って派手に醜態をさらしたこと、ありますか?
ない、だなんていう奴は前に出ろ!
このうそつきめ、うそつきめ!
ハァハァ…今日はこれくらいで勘弁しといたるわ…
そんなわけで、忘年会シーズンも近づいてきていることだし
今年もいつ新たなネタを作ってしまうかもしれないので、
今までの溜まってるネタを一気に大放出!
本日から、2,3日は「ついつい。酒の勢いで…てへっ」という感じで…
1回目は最近とあるサイトの掲示板に書かせてもらったので、未発表ではなく、恐縮ですが…


大学2年生の夏…

キャンプリーダーをしていたM君はキャンプの打ち上げでしこたま酒を飲み

たまたま帰る方向が一緒だった数人の先輩後輩たちと

泥酔と紙一重で電車に乗り込んだ

金曜日の夜でもあり、勤め帰りの乗客で、車内はまだまだ混み合っていた

そんな電車には甚だしく不似合いな大きな大きなザックを背負った

べろべろの酔っ払いの若いモンが数名

これだけでもかなり社会的に迷惑千万な状態

最初は仲間たちと周囲のことも考えずギャアギャア騒いでいたのだが

いつの間にかドアにもたれて、M君は立ったまま眠ってしまったようだ

電車の揺れが心地よい…こ、心地よ…う、キボチワルイ…

口の中が…酸っぱい酸っぱい酸っぱいぞ! 来たぞ来たぞ、上がってきたぞ!

M君の冷や汗と、ただならぬ様子に、

周囲の仲間たちもほぼ何が起こっているのか察したようだ

「おい、ビニール袋ビニール袋!」

「あかん、あらへん、あらへん。袋、あらへん!」

すでに彼らの周囲は乗客が巻き添えを恐れて遠巻きに離れつつある

「なにか、受けるモン、入れモンとかないんかい!はよせぇ、はよ!」

「あ、これどや!?」

「もう、それで行こ!こっち貸せ!」

先輩の一人がM君のザックから苦労して引き出してくれたその「容器」に、

M君は思うサマ、胃の中のものを注ぎ込む…

ほとんど口いっぱいまで満たされ、生温かくなった「容器」を抱え、M君は立ち尽くす…

あたりに立ち込める独特の酸味を伴った香り…

「おい。次の駅まだか?」

「あかん、これ快速や。当分停まらへんぞ」

次の駅、M君の家の最寄り駅まで20分…彼は戦っていた…

襲い来る睡魔と酔いに、くらくらになりそうになりながら、周りの仲間に励まされて、戦い抜いた

「さあ、降りる駅やぞ、M!」

「その中身、どこか、途中で捨てるねんぞ」

うつろにうなずくM君…彼は一人、駅へと降りる

その「容器」=ゴムの長靴を抱えたままで…


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