足の指の間が痒くなる心意気
2004年2月11日(水)「おふくろの味」 |
さてさて。見事に搾乳名人のアビリティを獲得したボクの指には、少しだけ黄色っぽいわんこの母乳が数滴ついていたのでした。 母乳の味、とは如何なる味なのでしょうか? 甘いとか不味いとか、はたまた味がないとかいろんな話を聞くのですが。子どもの頃はきっとボク自身も母乳で育ったはずなのに、全く覚えていません。そんな母乳へのあこがれは、すべての男性が隠し持つ、母性愛への限りない渇望なのかもしれません。 「な、舐めてよいですか?」 とっても恐る恐る妻に尋ねました。拒否されるのではないかと思っていたからです。しかし案に相違してわんこの答えは明快でした。 「んー? よいよー」 「え? ええの? ……んー、じゃ、じゃあ、っと」 しかしいざとなると自分の指なのになぜかビビってしまうのでした。滴がこぼれそうになる指を上向きにしたり下向きにしたりしながら、しばし決心がつくのを待ちます。 えいやっ! と、口に含んだ指をねぶってみると……。あ、甘い、甘いわ! 話には聞いていたのですが、ほのかな甘さが口に広がります。牛乳ほど濃厚ではなくさっぱりあっさりとした口当たりなので、これは普通にいけそうです。ただしお菓子や料理に使うにはコクが少々足りなさそうです(←気持ち悪いわ! と、わんこにツッコまれましたが)。 こうなると次は妻の乳首から直接飲んでみたくなるのは人情じゃないですか。今度は少し大胆に聞いてみました。 「次は直接飲んでええやろ?」 「アカン! 赤ちゃんに虫歯が感染る!」 そうなのです。我が家ではやや子に両親が味わったような虫歯の恐怖を味わせたくないので、虫歯菌に対する耐性が自然と備わると言われる3つまで、キスおよび食器などの共用などによる間接キス等は厳に禁止、なのでありました。 しかしまさか、わんこの生チクビまで食器扱いされるとは思ってませんでしたが……。考えてみればそれは確かにそうなので、こうなったらボク専用に哺乳瓶を買って貰おうか、とまで考えているのはあります。 |