足の指の間が痒くなる心意気
2004年1月11日(日)「汚れた福男」 本日の更新:今日の心意気 |
〜ニュースソース〜 ・YOMIURI ON−LINEその1 その2 ・FNN Headline ・2ch ニュース速報板 ・2ch ニュース速報板+ ・遠い目をしていた、あの日の空(福男神事について) ##################### 昨日も書いたえべっさんですが、筆者の地元、西宮市には全国3,600のえびす社の総本山、本家本元のえべっさんがいはります。西宮神社の御祭神がその総元締めのえべっさんです。さてその西宮十日恵比寿の一番の呼び物は「福男神事」とよばれるデッドヒートであります。 1月10日の午前6時。前夜0時に一旦閉じられていた西宮神社の門が、神職の打ち鳴らす太鼓の音とともに再び開け放たれます。それを合図に門前に集まった快足自慢の“福男候補”たちが一斉に御本殿目指して約200mの参道を突っ走ります。集まったその数、今年は徹夜組を含めて2,000人、と申しますからこれはもうエライことです。わずか30秒の戦いですが、御本殿に1番に辿り着いた者が、その年の「福男」ちゅうことで、その年の福を一心に授かることができる、と言われてます。 競技大会ではありません。誰でも参加できます。福男やから言うて女は参加でけんか、ちゅうたらそんなことはない。女の人かて参加してはりますし、若いモンの脚力にはもう、見るからに勝たれへんやろ、ちゅうようなおじいさんも参加してはります。オリンピックやないけれども、参加することに意義がある。そういうモンやないかいな、と思います。 だから、勝ちにこだわることはあまり意味があらへんのやないか、と思うんです。神さんの前やし、正々堂々と自分の脚力で力を尽くして、結果が「一番福」やったらごっつう価値があると思います。 ところがどうも、今年の「福男」はん。ズルしはったみたいなんですわ。4人か5人かでチーム組んで。前の日から門前にもおらんかったらしいのに、「今年は並ぶ順番も決まってる」とか嘘言うてまでポールポジションを強引に確保したりしたとか。 あまつさえ、この画像とかを見てほしいんですわ。このトップ切って走ってはる人が今年の福男さんらしいんですけども、問題はその後ろ。えらい不自然に間隔開いてますわな。それもそのはず、青いジャンパー着た連中が、これどう見ても後ろの人を手ぇ広げて妨害してはりますわなぁ。この人ら、やーっぱり仲間やったらしくて、ゴール後にこの「福男」さんをこの青いジャンパーの連中が胴上げしてはったそうです。 競技大会ではありません。勝ったから、言うて賞金は出ません。酒とか米はようけ貰えるそうですけど。あくまでも縁起モンです。かつて古代オリンピアの神に捧げた競技大会が今日のスポーツの原点であるように、えべっさんの前で行われる「神聖なスポーツ=御神事」です。そこまでして勝っても、それは全く価値のないものであることを、今年の「福男」さん、気づくことができるかどうか……。 この「福男」さんは「これで引退」や言うてはりますから、来年こそ正真正銘の「福男」さんが誕生してくれることを願って、今日は締めたいと思います。 ################# 追記(1/13夜) ……結局、福男さんは今年の一番福を辞退しはったそうですな。妨害行為をしたこともお仲間の人たちは認めてしまいましたし。まあ、要は自信が納得することですから、気の済むようにしはったらよろしねん。ただ、来年はもうこんなんナシ、で願いたいモンですわ。 |