足の指の間が痒くなる心意気
2003年9月7日(日)「パチンコ屋の鬼婆、再び」 |
またしても鬼婆に出会ってしまった。行きつけのパチンコ屋。夜だけでなく、昼間にも出没しているとは。 今日もふとイヤな気配がしてホールの入り口の方を見やると……き、来た。またもやギョロギョロ、せかせか。一つ一つ台をチェックしつつ、また「リーチ!」の効果音にいちいち振り返りつつ、じわじわとコッチに近づいてくるではないか。不幸にして両隣は空席。しかもボクの台は大当たり中。動くに動けず、もうヘビに睨まれたカエル。 イヤな予感まで大当たりして、鬼婆はドッカ、と右隣の席に座った。座ってしまった。そして打ち始めた、と思ったら自分の台はほったらかしで、もう左右後の台を早くも物色している。まさに不審者そのもの。 ややあって「リーチ!」「リーチ!」……なんとボクの台と鬼婆の台がほぼ同時にリーチ。鬼婆は自分のリーチをほったらかしてまで、ボクの台に「はずれろビーム」をクワッと送りつけてくる。こんな鬼婆兼貧乏神みたいなヤツに隣に居座られてはたまらん。負けずに送り返す「はずれろビーム」。 しかし、なんと双方の「はずれろビーム」ともに見事にはずれ、あろうことか二台とも大当たり! ボクは確変、鬼婆は単発。若干ボクのビームにはパワーがあった、ということか。 しかしさらに驚くべきことにこのオバハン、鬼婆兼貧乏神兼「教え魔」でもあったのだった。 「ニイチャン、この当たり方はな、次はな……」といきなりコーチの押し売りを始めたのである。いらんっちゅうねん。聞きたないっちゅうねん。その上、そのネタ知ってるっちゅうねん。 ボクはもう、ハンドルをしっかと握りしめ、ただただ台だけを見つめて、鬼婆を完全無視。無事に封殺に成功。しばらくして鬼婆は玉を出すだけ出して、サッと次なる獲物へと席を移していった。 何連チャンかして、ボクの台はピタッと止まる。潮時が来たようだ。席を立ち、玉を交換する。……と、目の端であの鬼婆がさっきまでボクの打っていた台にサッと座るのが見えた。どこからかじっとコッチを見ていたのだろう。そして出なくなったのは例の「はずれろビーム」のせいだったかも知れない。 お返しに交換所に行くとき、わざわざ遠回りして鬼婆の後ろを通って、思いっ切り強力なビームをお見舞いしておいた。 |