足の指の間が痒くなる心意気

2003年8月25日(月)「右曲がりホクロ付きの大砲」

 男の裸になんかに興味ない。男というモノは、一部の例外を除きそんなモノだ。

 だが、一般的に「男の裸」には興味なくとも、「他人のちん○ん」には興味アリアリなのも、男のサガである。

 興味アリアリ、といってもその系統の興味ではなく、単に大きいかとか太いかとか、黒いかとか剥けてるかとか、そう言う興味である。言うならば、中世の武士達が、自慢の刀を見せ合うのに似ているのかも知れない。まさに「自慢の逸物(イチモツ)」と言ったところであろう。

 今まで見た中で一番すごかった逸物は、やっぱり黒人さんの持ち物だった。大阪駅のトイレで見かけたその人のソレは、余裕で膝の上まであった。きっとご使用になられるときには貧血との戦いになるに違いあるまい。

 また学生時代の、クラブの同期のヤツのソレもなかなかの逸品だった。

 やや右曲がり。膝まで、とは言わないモノの太股の中程までは達する長さ。太さも右手でグッと握って、指がギリギリ届くかどうかと言う充分なモノ。バッチリ剥けてて、黒々と露出した亀の頭のやや左側には、直径2ミリほどの褐色のホクロがポッチリと。いやすごかった。未だに脳裏に焼き付いている。目を閉じるとまぶたの裏に浮かんでくる、あの逸物。

 合宿などでべろんべろんに酔って仲間たちとともに風呂に入ると、彼の逸品は必ずと言っていいほど、周りから何故か二礼二拍手一礼という、古式ゆかしい神道式の礼拝を受けていたものだった。それくらい彼の股間は、皆の憧れの的なのだった。

 そんな彼にも悩みがあった。彼から見て周りの小銃やピストル級のモノは、どんどん実戦投入されていくというのに、彼の右曲がりホクロ付きの自慢の大砲は、その時まだ新品のままだったのだ。その巨砲が、実際にどのくらいの破壊力を持つモノか、その時点では全くの未知数だったのである。まさに宝の持ち腐れ。

 しかしケガレ無き逸物だったからこそ、仲間内の信仰を集めていたのかも知れないのだが。

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