足の指の間が痒くなる心意気
2003年6月2日(月)「オシリダイスキ」 |
残業続きで疲れもピーク。最寄りの駅から家までの、その最後の徒歩10分が大儀でならない。早く家に帰りたいのに、速く歩くことが出来ない。思わず知らず、首もうつむき加減。 と、そのうつむいた目線の先に飛び込んできたモノは、ぷりんぷりんの形の良いオシリ。歩くたびにクィックィッと左右に大きく揺れるオシリ。持ち主の顔は全く判らないが、そんなことはどうでも良い。オシリ好きなボクには、オシリだけで良いのだ。 オシリにつられてフラフラと歩みを進める。幸いにも同じ方向だ。うつむき加減にオシリから目を離さないよう、つかず離れずの距離を保って歩く。 ところがこのオシリ(の持ち主)の足の速いこと速いこと。グングングングン離されていく。置いて行かれてなるモノか、もっと間近でオシリが見たいんだ、とやや小走り気味に距離を詰める。しかし油断するとまたもや距離が出来ている。もはや必死。頬をつたう汗が夜風に心地よい。 離されたり追いついたりを繰り返すこと幾たびか。やっとオシリは角を曲がっていった。さようなら、オシリ。そして気がつくと家は目の前だ。弾む息を抑え、額の汗をぬぐってマンションの玄関をくぐる。 …こんな自分のいったいどこが疲れているというのか。 |