足の指の間が痒くなる心意気

2003年3月11日(火)「癒しの帝王」

 職場でボクの後ろの席に座ってる先輩は、別名「癒しの帝王」。とは言うものの、この帝王は見るからにむくつけき40がらみの大男。いったいこんな男が何故「癒しの帝王」などと呼ばれているのか?

 それを知るには帝王のデスクの上を一渡り眺め回してみることだ。それで自ずと答えは知れる。

 まず目に付くのが「森の香り」のアロマオイルと、白い安物のアロマポット。足元には小型マイナスイオン発生装置。パソコンからはヒーリングミュージックがのべつ幕無しに流れ、そのデスクトップは「相田みつを」の詩で黒々と塗りつぶされている。これだけでも充分なのに、更に本日、帝王のデスクに新入りさんが登場した。またしても「相田みつを」の日めくりカレンダー。そして今日も帝王は数多の癒しグッズに取り囲まれて、心ゆくまで癒されながら、嬉々としてたばこを吸っている。

 ところが先日、とあるお客さんが、事務所に入るなり鼻をひくつかせ、こう言った。
「あれ? なんやろ? なんや、臭くないですか?」
「え? そうですか? くんくん…あーホンマですねぇ」

 そのニオイの正体はすぐに知れた。ちょうどそのお客さんのために淹れていたコーヒーの香りと、帝王のアロマポットから漂うフィトンチッドの香り、それに彼の吸うたばこの香りが二重三重に相まって、それはそれはすさまじいニオイになっていたのである。

 帝王陛下は癒されているかも知れないが、周りのモノは良い迷惑である。

 アロマランプを灯すな。臭いのだ。
 パソコンで音楽を流すな。うるさいのだ。
 「相田みつを」を小声で朗読するな。ブキミなのだ。

 そもそも職場で癒しを求めてどうする。職場では仕事してくれ。癒しは家でやってくれ。そう言おうとしたら、帝王は一言、こう言った。

「……お前にも今に判るさ」

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「癒しより まずは頭を 冷やしてよ」

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今日のシモノーク

火照ったあそこは 癒してよ
真由美さま

そう言うワタシは イヤシイ系
3太郎


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