足の指の間が痒くなる心意気
2003年1月16日(木)「ウチのバアちゃんはハワイアン」 |
結婚式まで一ヶ月。こまごまとしたことが多く、どこから手をつけていいものやら。とりあえず目の片隅に入ってくるモノからどんどん乱雑に片づけていくしかない。 「引き出物……何にしよう?」 「そもそも引き出物なんか出さなアカンの?」 「感謝の気持ちやこういう夫婦になりますって気持ちをその一点に凝縮してうんちゃらかんちゃら」 「カタログじゃあかんのん?」 「どうも気持ちが入ってへんよなぁ」 「つまりワタシたちの好きなものを持って帰って貰たらええねんねぇ?」 「そうそう、そういうこと」 「じゃあ、お菓子とか?」 「引き菓子はもう別に用意してるやろ?」 「うーん」 「陶器とか、土鍋とか、重いし誰もいらんやろ」 「そうやねぇ」 「なんにしよう?」 今日もわんことそんな話をしながら街を歩いていた。ふと目に付いた楽器店のショウウィンドウ。 「これ、どう?」 「あ。ええかも」 ピンク色、水色、黄色、白、黒。五色そろったウクレレ。なんてカラフル。なんて愛らしい。そしてなんて安い。 「これにしようか?」 「うん。これにしようこれにしよう」 引き出物まで衝動買い。まさにやっつけ仕事。 店に入って値段や段取りを交渉して手付けを払ってから気が付いた。……ウチの96才のバアちゃんも出席するんやった。バアちゃん、どんな顔するやろ? 100才間近のばあさんがピンクのウクレレ持って、ムームーなんか着て。「おじゃる丸」の電ボじゃぁあるまいし。バアちゃん、若返るかもしれんなぁ。孫の結婚と若返りでダブル孝行、ってわけにはいかんかな。 |