足の指の間が痒くなる心意気
2002年12月27日(金)「クリスマスの誓い」 |
クリスマスのディナーをなんとかわんこと共にすることが出来た。24日は仕事で、本来なら早引きさせて貰う予定だったが、拠ん所なき理由で定時ギリギリに退出。 聖夜にもかかわらず、車の中でぶつぶつ呪いの言葉を吐きながらわんこの元へ車を飛ばす。が、歳末の夕方。当然のように幹線道路は至る所で間断なく渋滞を繰り返す。イライラは呪詛のパワーを最大限にまで高める、が呪いは我が身に返るのか渋滞はますますひどくなるばかり。 …遅れること30分、わんこは寒空の下で不機嫌に待っていた。ディナーの前だというのに空腹に耐えきれずコンビニで買ったクッキーをほおばりながら。 なだめすかしてレストランへ。フランス料理にわんこの機嫌も直りつつある、よかった……はっ! あまりの皿の間合いの長さに不覚にも居眠りをしてしまっていた。 顔を上げ、わんこの方を伺う。きっと彼女はテーブルに肘をつき、前で組んだ手の甲の上にちょこん、とアゴを乗せてワタクシの寝起き顔を見つめつつ、 「無理して来てくれて嬉しいよ」 なーんて言ってくれるかと思ったらパンに夢中。あまつさえお代わりさえ頼もうかという勢い。 たらふく食って、食後のコーヒーをすすりながら。わんこがぽつり、と言う。 「来年のクリスマスは、一緒のお家に帰れるね」 こみ上げるいとおしさに手を握る。 そう。来年の2月、このレストランで我々は夫婦になるのだ。 次のクリスマスは同じ家から来て、同じ家に帰るのだ。当たり前のことだけど、そうなるのがとても嬉しくてたまらない。 例え互いに屁で会話するような夫婦になっても、この日だけはきっと今のこの気持ちを思い出そう。助手席で居眠るわんこの横顔を見つめながら、ニヤニヤと思う。 |