足の指の間が痒くなる心意気

2002年12月15日(日)「結婚式の招待客」〜日曜日の恋愛論

 結婚式に昔の彼女を呼ぼうか呼ぶまいか迷っている。

 彼女とは大学の終わりに半年だけの交際期間であったが、その交際はかなり深いものだった(コチラ)。普通なら呼んだりしないものなのだが、同じ釜のメシを4年間食った大学時代を通しての大事な仲間の一人であることは、これから先永遠に変わらない。

 彼女は結局ワタクシではない他の同じ仲間と結婚し、今や3児の母。結婚式にも呼ばれたのだが、その時はまだ僕の傷は癒えきってはいなかった。非常につらい時間だったのを未だに覚えている。誓いのキスの時には乱入してやりたくってしょうがなかったが、今となってはそれも思い出だ。

 それ以来12年も経ち、ワタクシ自身も結婚と離婚、そしてあと2ヶ月後の再婚を控え、今更呼んだからってどうなるものでもない。どうなるものでもないが、やはり少し二の足を踏むのは事実である。わんこと彼女にはなんらの共通点を見いだすことは出来ないし、ましてやわんこにはそれと教えなければいいだけの話であろう。

 でも彼女を呼ぶことにいざとなると迷いを感じてしまうのは、もしかしたらその思い出を自分だけのものにしておきたい、と自分が思っているからなのかもしれない。彼女にとっても思い出のままでいたいからなのかもしれない。

 思い出というものはその時のまま、記憶の中に冷凍保存されている。互いの顔を見ることで解凍スイッチを押してしまうことは、ただ12年という時の残酷さを感じるだけなのではないか。それが実は恐ろしいのだ。

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