足の指の間が痒くなる心意気

2002年11月27日(水)「京都の○○」

 京都は我が国の文化の発祥の地である。もちろんそれ以前の時代には飛鳥・奈良が文化の担い手だったころもあるが、そのころのそれは大陸文化の模倣であるモノが多く、京都に遷都し平安時代になって、我が国の固有の文化が花開いた。

 ひらがなもカタカナも、それに伴って今の日本語にかなり近い言語の成立も。そして日本料理から茶道から書道、華道から。およそ文化と名の付くモノのほとんどすべては、京都をその成立の舞台としている。

 ネイティブの京都人と話すと驚くことが多い。例えばこんな会話は笑い話としても結構知っている人が多い。
「この京都も前の戦争でえらい焼けましてなぁ」
「え? 第二次大戦では京都は爆撃されてないでしょう?」
「何を言うてはりますノン。前の戦争いうたら『応仁の乱』に決まってますがな」いや、笑い話でなくマジメにそう言う人が今もって多い。だからこそ様々な文化がほぼそのままの姿形で残っているのだが。

 とにかく「京都の○○」と言えば、なんだかありがたいような気がするのも先に挙げたような理由があるからだろう。

「京都の紅葉」
「京都の桜」
「京都の豆腐」
「京都のお茶」
「京都のあぶらとりがみ」
この辺はまぁなんとなく当たり前だ。

 では、およそ「そう京都である必要のないモノ」に「京都の」という修飾語をつけてみるとどうなるか。
「京都の扇風機」…年代物っぽい黒い扇風機か?
「京都の洗濯石けん」…和服にはコレに限ります。
「京都の郵便ポスト」…四角くなさそう。
「京都の鉄下駄」…舞妓さんが履いてそう。
「京都のクリスマス」…赤い和服のサンタさんが赤鼻の牛の引く牛車に乗って。

 ありがたいありがたい。旅のおみやげにはぜひ「京都の○○」を。モノはなんでも良いから、相手に渡すときに一言あたまに「京都の」とつけるだけで喜ばれること間違いなし。

「ただいま」
「おかえりなさい、あなた。出張ご苦労様…なによ、これ! キスマーク!」
「あっ! あ、ああ、コレはおみやげだよ。ほら『京都のキスマーク』さ」
「んまぁ、コレは珍しい」
…だめかな?

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