足の指の間が痒くなる心意気

2002年11月23日(土)「本当の優しさ」〜土曜日のクソマジメ

 ウチの職場のキャンプ場に今日はとある工業高校の生徒達が日帰りの飯ごう炊さんできてくれた。工業高校だけに、もろ男ばっかし。学ランに身を包み、髪の毛も金あり、茶あり、赤あり。色とりどりだった。何だか目がちかちかする。

 その生徒達の前で米の炊き方や火の付け方など、炊さん技術の説明をしなければならない。かなりビビった。「引っ込めハゲ!」とか言われた日には二度と立ち直れないぞ。しかし。あにはからんや、ものすごくまじめに話を聞いてくれた。

「先生、生徒さんよう話聞いてくれますねぇ(見た目より)」
一通りの説明をしたあと、先生に正直に感想を言う。その先生は生活指導担当。そう言うとコワモテのイメージがあるが、とってもさわやかで人なつっこい笑顔が魅力のオッチャン先生だった。

「そうでしょう、ウチの生徒にはそらぁもう厳しくしてますから」
さわやかな笑顔で先生は言う。
「先生が怒ったら怖そうやもんなぁ(笑)。びしばしやってはりますの?」
「ええ、きっちり納得させたら素直に言うこと聞いてくれます」
「なるほど」
「感情で怒ったらダメなんですよ。俺はこうこうこういう理由でお前を叱ってる、ってちゃんと説明するんです」
「ソレは大事ですねぇ」
「でも、ヘタに正座させるだけでも親からクレーム来ますしねぇ」
「正座でもですか?」
「ええ。『先生、ウチの子が何かしましたか?』って。何かしたから叱られてるのにねぇ(苦笑)」
「ボクらの頃は正座なんか普通でしたわ。往復ビンタとかしょっちゅうでしたよ」
「まあ、やっぱりひと頃に比べてたら、やりにくぅなりました」
「大変ですねぇ」
「でも、その分教師が冷静になれるんも確かです。さっきも言いましたけど、ちゃんと怒ってる理由を説明する。そしたら彼らは正座でも何でも納得します」
「しつけ、なんですね」
「そうです。優しくナデナデしたかてその子のためにはならへん。甘さと優しさは違う。厳しくすることが優しさであるように、ボクら教師は彼らを叱るんです」

 優しさと甘さは違う。当たり前の言葉だが、それを実践するのはなかなかできない。良い先生に出会えたと、この色とりどりの生徒達も感じてくれていることだろう。そう心から願う。

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