足の指の間が痒くなる心意気

2002年11月16日(土) 「愛国心」〜土曜日のクソマジメ

 1947年の制定以来、各種基本法の中ではただ唯一、一切の改正が行われなかった「教育基本法」の改正が検討されている。

 文部科学相の諮問機関・中央教育審議会(中教審)がこのたび提出した中間報告は、「公共精神」の養成や、「郷土や国を愛する心」を育むことなどを大きく掲げた。

 戦前に作られた「教育勅語」を否定する形で制定された教育基本法。その特色は「個の尊厳」を重視する色合いが濃かった。その結果として現在の日本がある。良くも悪くも、現在のこの社会は「個人の自由」が他の何モノにも優先される絶対の存在と認識されている。

 自分が良ければ、周りの他人が迷惑したって仕方ない。
 自分さえ良ければ、この町や国がどうなろうが知ったこっちゃない。

…今のこの国には、そんな気運が充ち満ちている。若者に限らず。

 「公共精神」「愛国心」などと言うモノは、法で縛ってどうこうなるモノでもあるまい。そして子ども達にだけ「ちゃんとしろ」といってもどうなるものでもあるまい。もちろんそれらは、教育の手によって形作られていくモノであるが、カリキュラムの消化に追われる昨今の学校教育だけでは、そのような「心の教育」にまで目が行き届くとは思えない。教師や親だけに限らず、世の大人達全てがその後ろ姿で、つまり己の日頃の行いを以て、子ども達に道を示すべきモノなのだ。

 政治家も役人も。駅のホームで傘を振り回すゴルフ狂いのオッサンも。まず自分の背中をキッチリ見せることができるようにならなければいけない。今のこの国を心から誇れないような国にしてしまったのは、大人たちなのだから。その逆だってきっと出来るはずだ。今からでも。

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本日の片言隻句


優しいだけが 愛じゃないのだ
3太郎


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