足の指の間が痒くなる心意気

2002年11月15日(金) 「消えゆく和式トイレ」

 何度も同じコトを書くようだが、ワタクシは基本的に洋式トイレ党だ。食べる方は断然和式党なのに、出す方は断固として洋式党。自己矛盾を感じないわけではないが仕方がない。

 核家族化が進み、マンションなど都会的ライフスタイルの中で育った子どもたちは、和式トイレに一生しゃがまずに過ごす可能性もある。女の子はともかく、男の子の場合だと唯一と言っていい「和式のトイレに触れられる場」である学校のトイレなどでいたすと、もう何言われるか判ったもんじゃない。もしかすると和式では出来ない、と言うよりもむしろしたことがない、と言う子どもたちが増えているのではないだろうか? 都会ならともかく、田舎に行ったとき、いや外国に行ったときにそれでは大いに困るだろう。

 よく修学旅行や林間学校などで便秘を起こして体調を崩してしまう子どもがいるが、それも洋式トイレ&ウォシュレットになじみすぎて、悪く言えば強さを失った者たちの宿命なのかもしれない。将来仕事やレジャーで旅に出るにも行き先をかなり慎重に選ぶ必要があろう。

 間違っても中国は北京・天安門広場などへ行くのは止めた方が良い。天安門広場のトイレは広場周辺に掘りめぐらされている溝の蓋をあげるだけ。その溝をまたいでしなさ〜い、と言うわけである。なにか大きな集会でもあろうモノなら広場を取り囲むように一列にしゃがみ込む人たちが。当然仕切など、ない。眼前いっぱいに広がるのは前にしゃがむ他人の尻。ウンがよければきれいなおねぇちゃんの尻。もちろんウンが悪いこともままあろう。たまに向きを間違って顔と顔を正面からつきあわす場合もある。どうだ? できるか?

 またインドなどへも行くべきではない。インドでもっとも有名でかつ雄大なトイレとは…そう。ご想像のとおり、ガンジス川である。死体すらゆらゆらと流れゆく横で洗濯、炊事、沐浴が平気で行われる渾然一体さ加減。排泄物だってどんぶらこっこすっこっこと流れていくのだ。そんな川の中で、できるか? どうだ?

 さらになにかで聞いた話だがインドネシアでのトイレはすごい、という。半畳ほどの広さの部屋の床の真ん中に四角く穴が開けてある。そして穴の横には2mくらいの棒が一本。まさか棒で拭くのか、拭けるのか? と思ったらどうも使い方は別にあったらしい。穴の下の空間はブタさんを飼うスペースになっていて人がソコへ排泄物を落とすとブタさんは喜んで食べに来る。しまいには待ち切れなくって尻を囓りにくるから、そういうブタさんを追うために棒でつつきながら用を足すのだとか。油断すると囓られるトイレ。せわしないことこの上ない。

 こうして清潔さ快適さと引き替えに強さを失っていく我々都会人。唯一その中にあってたくましさを保ち得るのは「ウンコ座り」にこだわり続ける、ヤンキーの兄ちゃん姉ちゃんたちのみなのではないか?

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本日の片言隻句


あったか便座に 来冬を感ず
アキラさま


湯気を立たせて 元気モリモリ
3太郎


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