足の指の間が痒くなる心意気

2002年11月8日(金) 「出て出れない話」

 いよいよ寒くなってきた。我が家のトイレの温かい便座が大変心地良い。

 外出先で入る洋式トイレの便座は、往々にして冷たい。腰掛けた瞬間にお尻から背中まで這い登ってくる、あの痛いくらいの冷たさを想像して、何とも言えない緊張感をいつも感じている。「冷たいだろうな、冷たいだろうな」とお尻を突き出しながらも腰が引けてしまうのだ。

 しかし我が家のトイレは実に居心地が良い。以前にも書いたが暇つぶしの材料はトイレの中に山ほど揃っている。夏は汗だらだらになるのは否めないものの、冬はもう、最高である。便座はぬくいし、いざとなれば小さな温風器も便座にビルトインされている。寒さ知らずの我が家のトイレ。

 当然お尻だって洗ってくれる。もちろん温水だ。これがまたキモチイイ。もう紙で拭くなんてアホらしい。ぴゅーーーっとお尻めがけて一直線に飛んでくる温かいお湯。まんべんなく洗えるように便座に座ったまま腰をヘコヘコ動かす。これだけは他人に見せられないと思うおマヌケさ。ヘコヘコ動かしているとついつい穴の内側にまでお湯が入り込むときがある。これがまた止められない。カラダの内側までキレイになるのを実感できる瞬間だ。

 しかし、入ったモノは出さなくてはイケナイ、と言うよりもむしろまた出したくなるのが人情である、と言うよりもむしろ出てしまう。いくらでも出る。いくらでも出るといつまでたっても出れない。しかしトイレはぬくく、居心地は最高。出なくても全く苦にはならない。いや、出ないのは自分であって、出るのはアレであって、いくらでも出るから出れないのであって…

 と言う話を職場のパートのオバチャンとしていたのだが、その時衝撃的な話を聞かされた。

「あんまりウォシュレットしてたら、『かゆ痔』ちゅうのになんねんで」
「かゆ痔…? か、痒いのか?」
「お尻の穴の周りはものすごく柔らかいから、洗い過ぎたら炎症を起こすねんて」
「うわー。俺、風呂でもごしごし洗ってるわ」
「痒いこと、ない?」
「そう言われれば。カ、カイカイカイカイカイ…」

 はっきり言ってお尻を掻いてる姿と言うのも、これまた人様には見せられないおマヌケさがある。
 あまつさえ掻いたその手をついつい鼻先に持っていき
「クッサァ〜、えげつなぁ」
などという少し懐かしいギャグをカマしてしまったりして。

 くさくてカユイ。あかん。最低や。せめて水勢は今日から「弱」だ。

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本日の片言隻句


力んだ末に カゆさが絶頂
アキラさま

便器よ頼む はらまんといてな
からぶすさま

出してスッキリ コッチも洗う?
3太郎


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