足の指の間が痒くなる心意気
2002年11月4日(月) 「禍福はあざなえる縄のごとし」 | |
世間は休みだが第三次産業のキャンプ場スタッフのワタクシは今日も今日とてお仕事。 眠い目をこすりつつ、さあ出勤しよう、と駐車場におりると、車の前に引っ越し会社の大きなトラックがデン、と居座っていた。いつものように遅刻するかしないか、という非常にヒリヒリしたタイミングでの出勤なのでハヨドケ、サァドケ、ヤレドケと追い立てるようにクラクションを鳴らし、アルバイトの兄ちゃんをとっつかまえ、 「どけんかいゴラァ、どこに停めとんねん、ボケェ」 と、ひとしきり文句を言い立ててヤクザのような朝を自ら演出してしまう。 やっと車を出したモノの、家を出てすぐの踏切で足止め。ココは実は地元でしか知られていないがなかなかの「開かずの踏切」である。5分間に上下合わせて8本の電車を見送る。もう朝から胃が痛い。車の窓をぴったり閉めて「ボケのJRのアホンダラ!」と意味不明ながら立派な悪口を100回怒鳴る。 さらに続いて高速道路の入り口、料金所にて。 いつものように自動精算機のゲートを通る。500円玉一枚取り出して、精算機のポケットに投げ入れる。ナイスショット。500円玉はちゃりーんと、機械に吸い込まれていく。 ゲートがすっと開…かない。 どうやらコインが詰まってしまったようだ。待っても待っても開かないので、インターホンで係員を呼び出す。 「オッサン!はよせぇや! コッチはなぁ500円はろてんねんぞ、500円!」 またもやヤクザのような口調の自分に嫌気を感じながら、それでも焦りを抑えきれない。たった500円でこの剣幕…情けない、とは思うのだが、こういうとき人はなぜか鬼の首を取ったようにがなり立ててしまう。そういうモノなのではなかろうか? なんとか時間ギリギリに出勤。さて、と仕事用のデスクトップの電源を入れる。軽いファンの音が仕事への意欲をかき立てる(笑)。 「フィィィィィィン…プチッ!」 あれ? あれれれれ? パソコンだけでなくオフィス全体の照明も、暖房も、ぜーんぶぜーんぶ消えちゃった♪ あはは☆ などとはしゃいでる場合じゃない。 すぐさまブレーカーを点検する職員、場内各所へ電話をかけまくる職員。オフィスは一瞬にして大わらわ。関西電力に問い合わせたところ職場のある町全域が停電になってしまっており、復旧のめどは立っていない、とのこと。 …相手が停電ではヤクザまがいに毒づくことも出来ない。 やってきたお客様の言うことには 「信号も止まってたで。交通整理に警官がいっぱいおってなぁ。もうビクビクもんや、はっはっは」 …お客さん、あんた、ヤバイ系ですか? どうも朝からツイテない、と思ったらトドメはこれか。昼前には復旧したモノのさらにまだ何かあるんじゃないか、と緊張しっぱなしだった。 禍福はあざなえる縄のごとし。 これだけ禍(わざわい)があれば、次はきっと大きな福があるはずだ。 よっしゃ。 宝くじにするか、パチンコにするか。 それともチョコボールで金のエンゼルでも狙うかな。
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