足の指の間が痒くなる心意気
2002年10月20日(日) 「あきらめる」〜日曜日の恋愛論 |
恋愛において、最もできかねるもの。しかし、最も重要なことは「あきらめる」ということだろう。 自分があの人にとって決して有為な存在でないとしても、そしてソレが充分判っているとしても、あきらめることはなかなか出来ないモノだ。彼や彼女の幸せを願うならば身を引くべき、というのは良い子ちゃんの回答である。そう簡単にあきらめられるモノならとっくにそうしてる。 例えズタズタに傷ついて、相手もその周りの人をもボロボロにしてしまっても、それでもあきらめない。あきらめきれない。 ダメなことは判っていても、自分に気付いて欲しい、ホンの少しでいいから振り向いて欲しい、声の一つも掛けて欲しい。だから気付かれるまで声をあげ続けるし、振り向いてくれるまで泣き続けるし、声を掛けてくれるまでダダをこね続ける。たとえ一瞬でもいいから報われてみたい。やるだけのことはやってみればいいと思う。それ以上望んだら、本当に嫌われてしまう、というラインがどこにあるのか、身をもって見極めることも必要だ。ただしそこまでは泣いてわめいて求め続ければいい。ソレは決して格好悪いことではない。 ただ、どこかで満足しなければ、嫌われたとしてもまだ求め続けてしまうのだろう。海の水は飲め飲むほどノドが渇くのだ。それを知ったのならば、海水を飲み続けるような行為はもうヤメにした方がいい。 「足る」と言うことを知って、人は少しずつ大人になっていくのだ。それは、もしかしたら、少し哀しいことなのかもしれないけれども。 |